(書評)妹さえいればいい。7

著者:平坂読



付き合うことになった伊月と那由多。恋に仕事に、どちらも充実していく中、そんな二人に触発されて、周囲の人間関係にも変化が訪れ始めて……
させっくす!
……いやね……Twitterで、「シリアスな話とかあったのに、この言葉ばかりが頭に乗る」っていうのがあったんだ。で、いざ、読み始めて、辞書の言葉の意味は何だ? みたいなクイズをする話がある。そこで、「させっくす」というのが出てくるけど、これは普通なんだ。っていうか、海外競馬とかにちょっと興味があれば、「させっくす」は結構、お馴染みの名前だし。ぶっちゃけ、「これでって……」と思ったわけだ。
……まさかの天丼ネタが来るとは……
しかも、思春期的な勘違いネタっぽい方向で、本当に使っちゃうし! ……くそぉ……
と、結構な分量を割いて、そんな話を綴ってみたのだけど、今回は、仕事方面の話はあまり進まず、完全に人間関係の話が主。伊月と那由多が付き合うことになって、自分が伊月のところへ顔を出しづらくなるのではないかと心配する千尋。新作の企画が、明らかに那由多そのものになってしまう伊月。そして、春斗に積極的にアプローチをかける新人作家・相生初。
そして、その中でアシュリーと真騎那の会話として語られる天才作家・関ケ原幽。小説を書くために、と、他者と身体の関係まで結んだりするような、ある意味でストイック、ある意味、おかしなレベルでの作家。そして、そんな彼女の作品の名前こそが『妹さえいればいい。』。それは、伊月の妹好き、というものに火をつける原因となった。そして、普段、他の作家の作品を誉めない彼女が、珍しく認めたのが伊月でもあった。だが、そんな彼女は、その代表作の完結と時を同じくして……
そもそもの『妹さえいればいい。』というタイトルが、伊月の妹好き、ということだったのではなく、作中作とでもいうべきものだった、という衝撃。そして、人間関係の移り変わりとは別に、この過去の話が何か影響してくるのか……気になるところではある。

No.4407


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