(書評)欠けゆく都市の機械月姫

著者:永菜葉一



「未来に行ったことがある」と嘯く変人科学者・ドクの手伝いをする少年・拓人はその実験の結果、月面の廃棄された都市ムーンダリアへと転生してしまう。拓人の住んでいた時代からは遥か未来、そこで拓人を解放した少女・エレクトラは、人間への性的奉仕を目的に開発されたアンドロイドなのだという。現代へと戻る方法を探っている拓人だが、その精神の宿った肉体にはある目的が課せられていることを知る……
なんか、性的奉仕を目的にしたアンドロイド、なんていう設定があるからエロ方向かと思ったら、あまりそういうことはなかった。何というか、人間に廃棄され、人間と出会うのが久々のアンドロイドたちが性的奉仕をしようと拓人を追いかける、という場面はあるのだけど、『うる星やつら』でラムちゃんがあたるを追いかける、というようなあんな感じで、エロスは感じない(まぁ、失敗したらおもらし、みたいなネタはあるけどね)
という感じで、エレクトラらが拓人を追いかける。しかし、拓人は、そういう行為はちゃんと好きになった人とすべき、で逃げ回る。しかし、その一方で、「普段の」エレクトラらに対して好意は抱いており、素直に守りたい、という気持ちも持っている。同様にエレクトラも、アンドロイドとしての設計目的とは違った意味での好意を抱いている。しかし、そんな平和な時を過ごしていると、拓人が宿った肉体の持ち主が所属する地球の国・帝国の人間がやってくる。帝国の目的はムーンダリアの破壊。その状況で……
話の流れは非常にシンプルで抑えるべきところは抑えられた作風かな? と思う。ちょっと終盤は忙しかった気がするし、個人的には、序盤に出たドクとかがあまり意味がないままに終わってしまったし(実は拓人=ドクとか、そういうオチもあるかと思っていた)、ともうちょっとここが、と思うところもありという感じ。
その上で……アンドロイドたちの静的奉仕云々の部分。
先に書いたようにエロスそのものは感じない。ただ、よくよく真面目に考えてみると結構、えげつない性癖に対応しているのが妙に生々しい。「戦闘に負けてエロ拷問される女戦士」だの、「関節を外してのプレイ」だの、「じゅーかんごっこプレイ」だのって……。っていうか、けもミミ=じゅーかん、でもないよなぁ……というか、男が文字通りの「獣」とする、っていうのもなあ……うん、どーでもいいな(阿呆)

No.4440

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