(書評)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ファミリアクロニクル episode リュー

著者:大森藤ノ



腕利きの元冒険者リューが勤める酒場『豊穣の女主人』にやってきた酔客。彼が言うには、ギャンブルに負けた結果、一人娘を奪われてしまったという。正義の名のもと、調査を開始するリュー。その先に彼女がたどり着いたのは……(『グラン・カジノをぶっつぶせ!』)
など、全2編を収録したリューの物語。
ベルが主人公の本編。アイズというか、ロキ・ファミリアが主人公のソード・オラトリア。それに続く、第2の外伝シリーズ。ただ、タイトルの感じからすると、それぞれのキャラクターを掘り下げた話になるのかな? という感じ。
とりあえず1編目、冒頭にも書いたエピソード。
ええと、一言で言うと……何か昔の時代劇? って感じがするのは気のせい?(笑)
ギャンブルの結果、娘を差し出すことになった男。その話を聞いて、見ず知らずの娘を助けるため、リューは動き出す。男と勝負をした相手。そして、その男が娘を売った先は、オラリオの中でも「治外法権」と呼ばれるグラン・カジノのオーナー。娘を助けるため、そこへの潜入を試みる……。
何というか、話の筋は凄くシンプル。本編でも、ベルくんたちに助っ人としてついていってその強さを見せつけたりしていたわけだけど、その強さを武器にこんなことをしていたとは……。カジノに男装して潜入。しかも、同僚のシルを連れて。勝ちまくることで、注目され、オーナーとの勝負をけしかける。そして、その勝負で……。そのオーナーの正体とか、リューの行動原理とかは、明らかになるけど、話としてはやっぱり時代劇的だなぁ、と感じた。
そして、そのリューが「豊穣の女主人」に入ったばかりのエピソードである『そこは豊穣の酒場』。
ファミリアが解散し、何とか生き残ったリュー。三日三晩の世話と、食事。その代償として『豊穣の女主人』で働くことになってしまう。そんなとき、黒猫、黒拳という二人の暗殺者が、リューの暗殺を狙って……
ネタバレにはなるけど、実質的に本編などにおける「豊穣の女主人」のメンバーが完成するまでの話。うん、誰がどうなったのかもバレバレだね(笑) ただ、ファミリアが解散して居場所をなくしていたリュー、また、一匹狼、はぐれ者的存在だった暗殺者たち。神のもとのファミリアではないけど、ここもまた、一つのファミリア的存在なのだ、というのはしっかりと伝わってきた。
っていうか、結局のところ、おかみさんの存在にすべて持って行かれたかも、と思うのは私だけはないはず……

No.4465

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