(書評)メルヘン・メドヘン2

著者:松智洋、Story Works



メドヘンとしての一歩を踏み出し、静と友達になることも出来た葉月。けれども、魔法使いとしての実力も、静との絆もまだまだ不安な状態。そんなとき、静はヘクセンハナト次戦に向け熱海での合宿を提案する。しかし、そこに各校のメドヘンたちも集まり、大騒ぎに。そんなとき現れた謎の小動物・ブンちゃんを巡って葉月と静の意見が対立してしまい……
前巻もそうなのだけど、今回はより、葉月と静、両者のまっすぐな想いが描かれたエピソードになっているな、という印象。
友達になって、互いのことを考えるようになった葉月と静。静としては、何よりも葉月を大切に思い、だからこそ無理をしてほしくない。だからこそ、葉月が原書を使うことを禁止する。一方、葉月はとにかく、目の前にいる仲間、大事な存在を守りたい。だからこそ、禁止されていようが何だろうが、その危機を前にしたら何かをせずにはいられない。そして、そのことが両者の対立軸へ……
シリーズ化したら、当然、そういうことは起こる可能性はあると思っていたのだけど、結構、早い段階で来たな、というのがまず第一。そして、文字通り、そこで二人が殴り合い(というか、勝負をして、ってことだけど)になるとは思わなかった。こういう言い方をすると何だけど、喧嘩、それも文字通りの殴り合いをして、両者が互いの想いをぶつけ合うっていうのは、少年漫画、それも昔ながらの不良漫画とか、そういうノリだと思う。最近だと、『魔法少女リリカルなのは』とか、そういう感じだからそのノリかもしれない。
とはいえ、『リリカルなのは』はこじらせてしまった少女を、なのはが……という感じなのに対して、こちらは出発点はどちらも「相手が大事」というところだから、最終的には思いが伝わっての仲直り、という形で温かい形に。そういう意味では、ちょっと嫌な雰囲気も出るけど、やっぱり著者のカラーは大事にしているんだな、というのを感じる。
まぁ、しかし……大逆転の方法は凄すぎて反則でしょ!(笑)

No.4493

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