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(書評)マヨの王 某大手マヨネーズ会社社員の孫と女騎士、異世界で《密売王》となる

著者:伊藤ヒロ



「マヨネーズのように白い心であれ」 マヨネーズ会社の社員であった祖母の言葉を信じ、真面目に生きてきた結果、裏切られてしまった弦木恭一郎。絶望した結果、自殺をしようとしたところで、妹のふたばと共に異世界へ飛ばされてしまう。そこで兄妹を助けてくれたのは優しき姫・シア。しかし、シアの領地は、貧しく、シア自身も破産の危機にあった。調味料の専売制が敷かれた世界で、恭一郎は、シアを守る騎士カーラと共に、マヨネーズの密売でシアを救うことにして……
「んほほほおぉおお……」
特に意図はなかったのだが、2日連続で、アレな叫びを発する作品の感想を挙げることになってしまった(笑) っつーか、マヨネーズ自体は嫌いではないが、何にでもマヨネーズをかけて食うマヨラーな人たちは理解できない私にとって、そんな雄たけびを上げて絶頂するっていうのは、理解できなかったりする。まぁ、ギャグなのは理解しているけどね。
物語の設定としては、冒頭に書いた通り。シアは、魔女の呪いにより、卵を生み出す植物ばかりが生えた村の領主。しかし、当然のように村は貧しく、しかも、塩などのような調味料は国の専売となっている、という状況で、新たに調味料を作ったり、売ったりすることは重罪となる。しかし、それらを密売する闇のギルドなどがあり、恭一郎らは、そのルートを使って新たな調味料・マヨネーズを密売しよう、という話。
一言でいうと、マヨネーズ1つでよくぞここまで話を広げた、って感じかな。
裏社会の大物にマヨネーズを売り込み、それを広めることで大金を手にする。しかし、そのギルドは、恭一郎の作ったマヨネーズとは別の粗悪なマヨネーズを作ってそれを広めている形跡が見受けられる。そして、それを作っているのは……。恭一郎、ギルド主、粗悪なマヨネーズ作成者という3つの勢力による駆け引き。ある意味、ノワール小説とか、そういうものである題材なのだけど、それを異世界を舞台にし、麻薬とか、そういうものをマヨネーズにするだけで、ここまで誉め言葉としてのバカバカしさを交えた作品に仕上げるのは凄い。ある意味、怪作と言える。
ただ、この作品、単刊完結くらいかと思っていたら、ギルドらとの戦いは一区切りしただけで、カーラの婚約者であり、大公の騎士であるスーとの関係とかは殆ど描かれないままだし、恭一郎を絶望させた相手とか、はたまた、恭一郎の祖母の登場とか、今後へ向けての伏線もちらほら……。これ、どこへ向かっていくんだろう?

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