(書評)剣聖の私がお前を好きだと? 笑わせるな! 大大大好きなのだ!

著者:秋月月日



「小説家になろうと思うのだ」 突如、俺に宣言したのは「剣聖」として名高い美少女剣士・シルフィ。ちょうど、俺がダンジョンに住むモンスターの生態調査を依頼されたこともあり、魔法使いのユーリ、イケメン武闘家のハイネと共にダンジョンへ赴いて……
第30回ファンタジア大賞・銀賞受賞作。
一種のシチュエーションコメディという風に捉えればいいのかな?
物語が始まった時点で、ヒロインであるシルフィ、ミーナは主人公のミストのことが大好き。しかし、超鈍感なミストはそのことを知らない。そこで、小説でその想いをミストに伝えようと考えるシルフィ。そして、そのネタ探しで一緒にモンスターの生態調査に。
剣聖と言われるけど、色々とヘッポコなシルフィ。強い魔力を持っているんだけど、魔力の制御が出来ず周囲を大きく巻き込んでしまうミーナ。そんな面々が出かけるわけだから、当然にドタバタに……
結構、これ、好きだなぁ。
まず、モンスターの生態っていうのの考察がなかなか楽しい。スライムはなぜあの色なのか? とか、ミミックっていったいどういう種族なの? とか、ドラゴンクエストとか、ああいうゲームとかをやっていてもふと思った疑問について、意外と真面目に考察されていて、「そういうことか」的なところを思った部分が何度も。そして、そんな調査をする中で、ヘッポコ集団なのでおかしな方向へ行って……。ある程度、パターン化はされているけど、それを前提としてのやりとりは楽しかった。ピンチになれば、ミーナを敵に投げ込んで、自爆させてしまえ! とか、かなり無茶苦茶なことをやったりするゲスさとかもひどいし(誉め言葉)
多少、会話劇メインで、その状況がイマイチわからない部分とかはあったものの、まぁ、そこまで気になるほどではなかったかな? それがわからないと物語が把握できない、とか、そういうタイプの作品ではないし。
物語的には一区切りついているけど、先に書いたようにモンスターの生態についての考察とか面白かったし、続編が出るなら、そちらも期待したい。

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