著者:三津田信三
魅力的な町並の街で見つけた古書店。三津田は、そこで一冊の同人誌を手に入れる。『迷宮草子』と書かれたその同人誌を読んだ、三津田は、そこに記されたものに纏わる怪異に襲われる。怪異から逃れる手は一つ。その謎を解くこと。三津田は、友人の信一郎と共に謎に挑む…
一応、『
ホラー作家の棲む家』の続編に当たる作品。ただ、前作を読んでいなくても問題はない。
『迷宮草子』と言う同人誌に綴られた7編の物語。その謎を解かなければ、その怪異に飲み込まれる。物語そのものは、1つの物語を読み、その謎を解き、次の物語へ…という形のため、長いのだけれども、連作短編のような形で読むことになった。
本作の場合、怪異、というものはあるが、それはタイムリミット、謎を解くための背景、という形でどちらかと言うと、ミステリ小説、と言う印象が強い。それぞれ、記録として描かれた物語。その記述だけをヒントにして謎を解く、というのは安楽椅子探偵的な趣がある。解答そのものは、比較的、簡単に想像されるものから、かなり難解なものまであるのだが、そこに関して、三津田、信一郎両者の薀蓄などを交えて語られ、なかなか面白かった。
正直、『迷宮草子』そのものに関する謎、物語全体のまとめ部分に関して言うと、これまで私が読んだ他の三津田作品と同じような部分が多く、実は想像できてしまった。この辺りがちょっと残念。
ただ、そこに至るまででも、十分に面白かった。
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テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 小説・文学
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