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(書評)復讐の聖女

著者:高橋祐一



15世紀フランス。火刑台に散ったはずのジャンヌ・ダルクは甦った。自らを陥れた者たちに復讐するために。ジャンヌを救えなかったことを悔やむ、その裁判の書記官・ギョームは、懺悔に訪れた礼拝堂で蘇った彼女に出会う。彼の持つ「真実を語らせる力」を見込まれたギョームは、ジャンヌを敗北へと導いた裏切者を探す旅に同行することとなって……
ダークファンタジーと言えば、ダークファンタジーと言えるんだろうな。
復活したジャンヌは、常に復讐への渇望に突き動かされる存在。そして、富士見であり、剣で貫かれたりしても死ぬことはない。そして、ギョームは、そんなジャンヌによって殺された者の首に問いかけることで、その真実を語らせることが出来る。そのため、ジャンヌがシャルル7世、ヨランド、そして、ジル・ド・レを相手に……と言う形で物語が進んでいく。
このように書くと、殺し合いばかりしているように思えるし、実際、そういうシーンもあるのだけど、旅の最中のちょっとした描写とかで、見せるジャンヌの仕草の可愛さとか、そういう部分が入りギャップとかも出されている。
ただ……もしかしたら、ここまで書いただけで誰が裏切者なのか予想できてしまうんじゃないか、と思う。私自身、多分、こいつだろうな、というのがわかってしまったし、その理由とかについても……。てか、ぶっちゃけ、『Fate/Zero』とか、ああいう作品の影響がでかいよなぁ……と。というか、これは、作品の題材、つまり、歴史を舞台に、基本的にはその流れに沿った展開である、という部分故の制約のためかな? と思えてならない。
こういう風に書いちゃうと、あまり面白くないように見えるけど、真面目な主人公・ギョーム、御者の少女・オーヴィエットといった脇役もしっかりと魅力があるし、そういう意味でしっかりと読ませるものはある。ただ、あと一歩、これといったものがあればより良かったのにな、という感じかな?

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