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(書評)勇者サマは13歳!

著者:阿智太郎



数ある職業の中でも希少な職業「勇者」。夜、魔物に人が襲われる、という事件に悩むイナカーノ村の依頼に応えるべくやってきた勇者・タオンは……13歳になったばかり、思春期真っただ中の少年で……
久々に読んだ著者の作品。やっぱり著者の作品だな、と感じる安心感とでもいうか、そういうものを感じる。
読みながら、思い浮かべたのは『獣吾ドキドキプロジェクト!』っぽい、っていうこと。力などは非常にあり、義理堅いタオン。しかし、お色気とかについてはめっぽう弱い、という設定は、先のモノに近く。しかも、短編形式で、それぞれのエピソードでトラブルが発生し、そこではちょっとエッチなアレコレがあって……という流れも似ている。
例えば、1編目。イナカーノ村で、夜な夜な村人を襲っている魔物。それは男が一人でいるところに現れて……ということと先のところは読めると思う。そう、「襲う」は「襲う」でも、ソッチの意味の襲う、であるサキュパス。それまで、同行するエリーゼのセクハラを振り切って、一人で、といった矢先で……。まぁ、そんな中でもチートなので、あっさりと勝ってしまうんだけど。
あとがきで、著者が「おねショタ」に挑戦しようと思ったことから始まった、と書いているように、基本的には、女性キャラクターたちに振り回される、という形で綴られていく。そして、そのキャラクターたちがなかなかのクセモノ。当初から同行しているエリーゼ。聖職者ではあるんだけど、「冒険に出るのは婚活のため」と言い切るように何かにつけてタオンにちょっかいを出す存在。2編目で登場する戦死・サンドラは、「強い仲間」ということから始まるのだが、タオンの強さを気に入り、「子種が欲しい」とか言い始めるし、3編目で出てくるエルフの魔術師・ルナルナは人間嫌いと言いながら、実はショタ好きだった、という設定。圧倒的に強いタオンだけど、周囲の女性陣のアプローチにドギマギしてのドタバタ、っていうカラーは著者の十八番という感じがする。
物語として、タオンが旅に出た理由とか、そういうのも描かれて、一区切りと言えば一区切り。続くのか続かないのかはよくわからないけど(どちらでもOKな形でまとめたのだろう)、続編が出たらまた手を出しても良いかな、という風に思っている。

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