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(書評)はたらく魔王さま!18

著者:和ヶ原聡司



店長である木崎が異動となり、新たらしい店長が就任することになったマグロナルド幡ヶ谷駅前店。さらに、年度の移り変わりの中、ベテランクルーたちもやめることに。そのような中、高校3年生になった佐々木千穂も自らの将来について考えて……
この記事を書くにあたって、Amazonとかの評価を見たのだけど、そこでは「話が動かない」的なものが多い。正直な話、話は結構、動いてはいる。動いているのだけど、感覚として動いてない感じられてしまう、というそんな状況なのだと思う。
冒頭に書いたように、木崎の後任として店長となった岩城。自ら率先して働き、その仕事の安定感は、真奥らを感じさせるだけのものを持った彼女。しかし、チーム木崎とでも言えるように、優秀なクルーが揃い、安定感のある店の状況を維持できるのか悩んでしまう。しかも、早速、進学などのような事情でクルーが辞めてしまう、ということが起きている。そして、その中には千穂の存在も。
高校3年生。当然、受験生。周囲の友達が塾など行き始めるなど、受験に動き出す中、取り残されたような感覚を覚える千穂。いや、それだけではなく、真奥たちとの関係も、今のままでよいのか、という感覚を覚える。千穂は優秀。安心して仕事などを任せることが出来る。しかし、だからこそ、真奥らは、それに甘えてしまう。それは、互いにとって良くない。関係性を考えるからこそ、一度、別の道を見据えることが必要。この辺りの木崎のアドバイスは社会人らしい、というか……。そして、そんな中で進められる真奥の計画。クルーがどんどん辞める、という中で、その解決策にも、という形で繋がるとか構成もしっかりと考えられている。
……と、結構、物語が進展しているんだけど、イマイチ、進展しているように感じられないのは、おそらく、真奥たちがエンテ・イスラで決着を、というところが進まないこと。そして、何よりも、淡々と進んでいくから、だろう。ある意味、日常生活の中での変化って、こういうものなのだろうけど……。
なんか、内容の感想以上に、作品の展開のスピードと、読者が感じるスピード感、というものを考えてしまった。

No.4801

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