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(書評)星空の下、君の声だけを抱きしめる

著者:高橋びすい



小説が書けない文芸部員・シュウ。そんな彼のスマホには、奇妙なメールが届く。きっと悪戯だろう。そう思って無視していたシュウだったが、「もうダメだ。死のう」というものに思わず反応してしまい、その相手・詠名とメッセージを介した交流が始まるのだが……
感想を書くのに他の人の感想を読んでいたら『君の名は』系の作品だ、というのがちらほら……。いや、確かに、時間を超えての、っていう話ではあるんだけど……別にこういう設定の話は他にも色々とあるからなぁ……
と、ちょっとネタバレを挟んでの最初の感想を書いてしまったのだけど、冒頭に書いたような形で始まるシュウと詠名の交流。だんだんと、惹かれあっていく二人だが、だんだんと判明したのは、二人は5年間の時間の差があった。一方、作品が書けないシュウは、自分に代わって詠名に小説を書いてもらって……
「5年後、生きていないかもしれない」
そんな詠名の台詞が示すように、詠名はどうやら家の中ではあまりよく扱われていないらしい。そして、そんな彼女に取って、唯一の拠り所がシュウの存在。一方、シュウは、作品が書けないことで、所属する文芸部は廃部の危機。そして、部活を、というのが生徒会長のユキノ。ユキノの存在が怖い、と思ってしまうような状態。けれども、厳しく接しながらも、ユキノは何かを思っているようで……
思い切りネタバレをしてしまったように思うけど、カラーイラストを見た時点で、それがわかるような気がするので気にしない。この辺り、決して奇をてらったわけではないけれども、しっかりとまとめ上げたのが良かった。予測できながらも、良かったなぁ、という感じだし。
まぁ、詠名の家庭の事情とか、そういうのが結局、どうなったの? と思えるところとかもあったんだけど、それは気にしちゃいけないかな、と。

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