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(書評)体育会系探偵部タイタン!

著者:清水晴木



中学最後の大会にして、初出場した全国大会で大惨敗し、二度と野球はしないと誓った白石球人。高校入学後、自分の居場所を探す球人は、体育会系探偵部へ連れていかれ、仲間にされてしまう。文化系探偵部との対立などもある中、学内では連続盗難事件や、校内新聞を模倣した悪戯騒ぎなどが起こって……
体育会系っていうか、勢いだけの探偵部というか……
冒頭に書いたような形で始まる物語。学内で起こる事件の謎を解く、という形なのだけど、基本的に行動あるのみ。推理とか、そういうところよりもまず行動。例えば、冒頭のエピソードである連続盗難事件。普通の盗難事件ならば、誰が犯人なのか、とか、そういうところを優先するのだろうけど、とりあえず「探す」。そんな感じで進んでいって、推理そのものは球人の幼馴染で、文科系探偵部の少女に任させてしまったりする。
ミステリとして見た場合、トリックとか、そういう部分は一応あるけど、そんなに突飛なもの、という感じではない。
ただ、この作品の場合、そこがポイントじゃないんだろうな。とにかく、ノリの良さ、というか、勢いだけで行動をしていく部長たちのノリ。そして、そんなタイタンの面々の中に巻き込まれて、色々とツッコミを入れつつも、そこへ居所を見出していく球人の姿。その部分こそがキモなのだろう。基本的に、暑苦しいけれども、根は良い奴ばかりの面々とのやり取りとか、嫌みがなくて(良い意味で)サッパリとした雰囲気になっているのが何よりもの長所だと思う。
ただ……作中のポイントとなる文化系探偵部との対立とか、タイタンをつぶそうと動く黒幕との争いとか、そういうのがイマイチ外連味に欠けたかな? という印象。色々と煽られている割には、その部分は結構、おざなりだったように感じるだけに。そこがちょっと勿体ないかな? と……

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