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(書評)タタの魔法使い2

著者:うーぱー



1つの高校が異世界へと転移した「ハメルンの笛事件」から3年。新たな学校消失事件が発生する。私立折口大学付属高校の1100名を超える生徒たちは、カカという魔法使いによって異世界へと転移させられる。地下に出現し、巨大なダンジョンと化した校舎で始まる1か月の異世界生活とは……
うーん……
前巻と同じように学校ごと、異世界へと転移してしまった。その中での当事者たちの様子を、というノンフィクション形式の作品であることは共通。ただ、前巻と大きく異なるのは、今回は、探索とか、そういうものがなく、学校に籠城して、という部分が物語の大半を占めている、ということだろうか。
こういうと何だけど、1巻と比べるとスピード感がなかった、ということかな。1巻の時は、転移した学校から、その転移を行った魔法使いの元へ、という移動があり、その中でのアレコレを当事者の証言から、という形で綴られていた。そのため、全体的な動きとか、そういうものが把握でき、それぞれのインタビューなども時系列の変化からわかりやすいのだけど、今回は先に書いたように、学校内に籠城して、という状況で、のため、事態の進行具合が把握しづらく、物語に入り込みづらかった。
さらに言うならば、学校の設定の特殊さも、ちょっと入り込みづらくしてしまった感じはする。前作は、いわゆる「普通の学校」なのだけど、今回は、スポーツ科、アニメ科などのような特殊な設定の学科がある学校。さらに、インタビューに応じた生徒たちの、愛称(?)とかを多分に交えた会話などもあり、読みづらさを感じてしまった、というのもある。
まぁ、1か月という期間の中であるが故の、性欲であるとか、そういうものを赤裸々に綴る部分。そういうところをしっかりと描くなど、現実的な部分を描いたところは攻めてきたな、という風に思う。また、この事件の中心的な存在である夜木の存在なども光っている。
ただ、ネネという存在が相変わらず……ということも含めて、ちょっと……と感じる部分もあったのは確か。

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