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ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語

著者:櫛木理宇



夏休み。森司ら、オカルト研の皆は、マンションのラウンジで花火大会を見ることに。リア充すぎる状況だが、実はそこで行うのは百物語。様々な話が出てくる中で……
という表題作をはじめとして、3編を収録したシリーズ第14作。
この表題作に関しては、これまでと大分、趣向を変えた作風で来たな、という感じ。このシリーズ、基本的には、森司視点で綴られるわけだけど、この物語の視点となるのは別の人物。森司とこよみのやりとりについては、「バカップル」くらいの扱いになっている。で、それぞれ、参加者が怪談を語っていく。切り口とか、そういうものも含めてバラエティに富んでいて、まず、それが印象に残る。オチについては、何となく……という感じだけど、何よりもバラエティに富んだ作中作が印象に残った。
2編目『ウィッチハント』。カルチャースクールで作っているドールハウス。そこに拷問器具などを再現している。そんな中、メンバーの一人の青年がなぜか不幸な目に。そんな彼には、確かに何か、霊がついている。しかし、その霊は、危害を加えるどころか、彼を守っているようで……。
面倒見がよく、周囲に慕われていた青年。しかし、その実態は……。ある意味で、社会が上手く回るために……というものはある。しかし、そのやっていることはひたすらに醜悪。その醜悪さが何よりも印象に残る。
で、そんな物語の中に出てくる森司と、こよみの話。今回は、中学時代、とにかく森司につらく当たっていた陸上部のコーチが、再び現れる。相変わらず、森司に対して、辛く当たるコーチ。せめて、こよりの前では、とアドバイスをもらうのだが……。ある意味では、森司は昔から……ということだったのだろうけど、そもそもコーチの側もやり方がダメ過ぎるよな。そんな罵倒で変わるわけがないやん……。それでも、という森司の成長というのは、一つ、見どころだったのは間違いないのだろうけど。

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