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青色ノイズとやきもちキラーチューン ワケありJKと始める男装V系バンド

著者:総夜ムカイ



自分の声に劣等感を持つ高校生・透。かつて、軽音部のライブで散々な目にあったことで、音楽をやめてしまった彼だが、バンドを馬鹿にしたクラスメイトの言葉に激高してしまう。そんなトラブルがあった放課後、彼の前に現れたのは「君の歌声が忘れられない!」という謎のイケメン。それは、クラスでも地味な少女・音子が男装した姿で……
第14回MF文庫Jライトノベル新人賞・審査員特別賞受賞作。
作品と直接の関係はないのだけど、著者は、西川貴教氏のラジオの常連投稿者だった、ということが一部で話題になっていた人物。そんな出自からもわかるように、物語としては、音楽、バンドをメインにした青春モノ、という形に。
ビジュアル系……多分、自分が高校生から大学生くらいだった90年代後半~2000年代くらいが一番、活動していたのかな? というのを思う。勿論、「この曲良いな」というのはあったけど、一方で凄く派手な格好をしていて……なんて思いを抱く部分を持っていたり、なんていうことを思い出したり……。ただ、その派手な格好をする、とか、そういうのを逆に作品の味に転嫁させているのが印象的。
透の持っている劣等感。それは、声変りをしても甲高い声である、ということ。その声を馬鹿にされ、かつて組んでいた仲間たちもバカにされたかことで空中分解。そのトラウマが現在も……。一方、音子は、普段は人前で会話などをすることも出来ないほど気が弱い。しかし、男装をし、「別の自分になる」ことで、それを克服することも出来る。その手段として……
そんな中でさらに募集するメンバー。そこで白羽の矢が当たったのは、ライオンの仮面をかぶった存在と、彼女のかつての知り合いという「死神」と呼ばれる少女・小鳥……
次々とトラブルに襲われて、バンドを破壊してきた小鳥。そのせいもあってか、常に毒舌ではあるが、しかし、仲間が欲しい、という気持ちも持っている。そうして、仲間に入れるが、しかし……。それでも……。この辺り王道だけど、王道ならではの良さ、っていうのがしっかりとしていると思う。もっとも、音子と透が中心と思っていたら小鳥の方が主題になった感じでの「あれ?」という感じはあったのだけど……
ただ、ライオンの正体が判明して……で、色々とこれからもありそうだし、透を巡っての小鳥、音子のアレコレとかは続編へ、なのかな?

No.4983

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