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昭和少女探偵團

著者:彩藤アザミ



昭和6年。女学校に通う花村茜と、その級友たちの元に怪文書が届いた。疑われた級友を庇う茜の耳に凛とした声が届く。「やれ、アリバイがないのは僕も同じだぞ」。謎めいた才女・夏我目潮は……
からの連作短編集。全4編だけど、前後編があるので、3編という方が正しそうな構成。
うーん……正直なところ、読みづらかった、という感じかな?
昭和初期。昭和恐慌が起こってはいるけれども、まだ、ある程度は余裕が存在していて、勿論、華族制度なども残っている時代の女学校。その一種、浮世離れした世界を、という意図そのものはわかる。わかるのだけど、良くも悪くも浮世離れしすぎていて、あまり時代性というのを感じない、とでもいうか……。それこそ、『マリア様がみてる』とかのような感じに終始している、という感じがする。また、作中、視点変更が妙に多く、それぞれのキャラとかがイマイチ描き訳が出来ていない、ということもあって、どうにも読みづらさを感じてしまった。しかも、事件そのものも結構、小粒だ、っていうのもあるし……
と、正直なところ……という感じがあったのだけど、その中で「良かったな」というエピソードは2編目の『ドッペルゲンゲルスタイルブック』。
商店街で、茜のドッペルゲルゲン(ドッペルゲンガー)を見た、という父。なぜ? と思う茜だが、実は、事件に巻き込まれていて……
洋装という新たな文化が浸透しつつある世界。そして、その中で人気のファッション。しかし、じゃあ、全ての人が、それを……。茜の、ある意味での独創性(笑)、さらに、何気に高い技術力。それらが仇になって、という真相はなかなか楽しかった。
探偵役である潮が、川島芳子の異母妹という設定とか、そういうものを描きつつも……という感じで、色々と消化不良感を覚える部分はあったのだけど、むしろ、そういうところを気にしないで読んだ方が良いのかな? という感じはする。

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