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あなたの罪を数えましょう

著者:菅原和也



キャンプ中に失踪した友人らの捜索を依頼された探偵の夕月と、その助手・亮太。依頼人の三浦と共に辿り着いた廃工場で彼らを待っていたのは、多数の人々が監禁・惨殺された形跡だった……
『あなたは嘘を見抜けない』の一応、続編というか、シリーズにあたる作品。とはいえ、物語に直接、つながりはないので、こちらから読んでも問題はない。
で、物語の構成としても、前作に近い形。すなわち、何者かに廃工場に監禁された面々の物語。数々の罠が仕掛けられた廃工場。目覚めて早々、仲間の一人が惨殺され、そこには一枚のメモ。そこに記されていたのは、彼らが参加していたボランティアサークルのメンバーで、1年前に不可解な死を遂げた女性の死に纏わるものだった……という過去パート。そして、その廃工場へやってきて、その事件を検証する夕月たち……という現在パート。で、どちらかというと、過去パートの方に分量が置かれている感じ。
その過去パートなのだけど……まず言えるのはグロい!
目覚めて、いきなり惨殺される。しかも、ワイヤーで繋がれ、巨大なローラーへと引きずり込まれて、仲間がそのままミンチ状態に……。この時点で、アレでしょ? その後も、次々と罠が炸裂していき、そのたびにグロ描写が。著者のデビュー作も読んでいるので、こういう描写をすることがある著者だ、っていうのは知っていたのだけど、結構強烈なので、そういうものが苦手な人は注意が必要かもしれない。
その上でカギとなっていくのは、その監禁された面々の関係性。ボランティアサークルに参加していた面々。その面々は、非常にクセのある人々。そして、死亡した女性を襲った数々のトラブル。サークルのマドンナ的存在だった彼女に想いを抱いていた面々。それは……?
正直なところ、探偵である夕月の謎解き、というようなところはあまりないのだけど、この作品における探偵というのは、そういう役割なのかな? という感じもする。結構、グロさがあるので、万人受けはしないと思うが、上手いことまとまっているな、と感じる。

No.4987

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