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編集長殺し4

著者:川岸殴魚



編集長が推したことでデビューした作家・マスタニさん。しかし、過去2作はあまり売れず、3作目の企画は1年以上にわたって出てこない……。そんな中、川田は、マスタニさんの担当になることを言い渡されて……などなどのエピソードを入れたシリーズ第4作。
上に書いた、マスタニさん絡みの話を中心に物語が進展。ある意味、編集アルアル的な部分が過去で最も多かったんじゃないかな、という感じがする。
マスタニさん関連の話は、文字通り、作家と作風というような部分になるのかな? 才能があるのはわかっている。それをこうすれば……そんなことを編集者は思う。でも、作家には、「こういうものが書きたい」というものがある。それをどうなだめすかすか? しかし、一方で、作家が書きたいものを、というのがモチベーションになるっていうのも事実。……まぁ、なぜ、マスタニさんが、っていうのを知らせずに川田に丸投げし、地雷を踏ませまくる。そして、それでも……でのオチは結構、酷いぞ(笑)
裏表紙にもあった「オシャレデザインの悪魔」の話は……これ、何気にどこにでもある気がする。ある程度、色々と出来るようになった。だからこそ、「こういうものを」という意欲も。でも、それは……
小説の表紙デザイン。確かに、まず大事なのは、それがどういう作品なのか知らしめること。そして、それを求める人に訴求力を持っていること。それがまず大事なのに、それを忘れて……これは間違いないよね。個人的に、好きな作家の作品なら、それだけで手にしているような人間だけど、でも、初めて読む作家とかの場合……。それを考えると……というのはよくわかった。
……で、それを考えたとき、東川篤哉氏の「烏賊川市シリーズ」の表紙の変遷っていうのが凄く印象に残る。ノベルス版から始まって、『謎解きはディナーのあとで』の大ヒットで、妙にポップな表紙になって……という変遷は、これ、何だったんだろう、っていう感じだし。話自体はほんわりとした感じだけど、色々と考えさせる一編になっていると思う。
でも、本当、これまでのシリーズでも最も、編集部ネタが充実していたな、という風に感じる。

No.4989

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