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今夜、君を壊したとしても

著者:瀬川コウ



「生き残れるのは一人だけ。残りは全員殺します」 同級生の津々寺は銃を片手にいつもの笑顔で言った。教室を占拠した目的は「友達を作るため」。緊急事態に緊迫するクラスメイト達の中、僕は、彼女と過ごした「あの日」から真意の推理を試みて……
『今夜、君に殺されたとしても』の続編にあたる作品。
何というか……テーマとしては前作と近い、というか、ある意味では視点を変えた、とでもいうか……
冒頭に書いたように、物語はクラスメイトの津々寺がいきなりテロ行為ともいえることをしでかしたところから始まる。そして、その理由を考えるために、過去の出来事を回想していく形で展開していく。そこで明らかになっていくのは、街で起こっている一家失踪事件。そして、その事件に……
前作の場合、主人公である終が、殺人鬼である妹・アザミを匿う中で……という形で進んだわけだけど、本作の場合、その立場にいるのが津々寺。殺人鬼である存在と関わりあい、どうにも惹かれてしまった。それって、ある意味、前作の終の立場そのものなんだよな。でも、終の場合、良いか悪いかは別として、周囲で事件が起こって……ということで、それを終は第三者的な立場で見ることが出来た。しかし、津々寺の場合は……
正直なところ、回想シーンとか、そういうものが多く描かれ、テーマ性が共通している、という意味で前作ほどのインパクトはないかな、という感は否めず。津々寺の話自体も、前作に近いエピソードがあったし、ある意味、終はその門を軽々と超えていた、っていう部分があるしなあ……
その中での、アザミの終に対する想い。これはこれで可愛いのだけど……

No.4993

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