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《このラブコメがすごい!!》 堂々の三位!

著者:飛田雲之



ライトノベル系まとめサイトを運営する高校生・姫宮新。「このラブコメがすごい!」 投稿サイトで行われたランキングで、ラブコメではないのにネット民の悪ふざけにより炎上し、3位になった作品について記事を作成中、彼は、その作者が意中の少女・京月陽文であることを知る。新こそが、その悪ふざけを煽った張本人であったが、陽文は怒るでもなく、「わたしにラブコメの書き方を教えてほしい」と言い出して……
第12回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作。
なんか、これ、自分が小説感想とかをブログで書いている身として、色々と刺さるなぁ……。先に書いたように、新は、人気まとめサイトの管理人。と言っても、ただのサイトじゃなくて、企業広告とかも手掛けており、法人化するなど文字通りのプロ。そして、そんな中で、陽文の小説のプロデュースというのを請け負うことになって……
色々と読んでいて、しかも、売れる作品、そうでない作品。そういうものを感覚だけではなく、数値などで客観的にみることも出来る。だからこそ、「こういうものはダメ」「こういうものが良い」というような指摘をする。当然、彼の思いにはヒットする、ということが何よりもの優先事項にある。しかし、陽文には……
この辺り、先日読んだ『編集長殺し4』(川岸殴魚著)の中の編集者と作家の対立とか、そういうところにも通じるものがある。もっとも、本作の主人公・新の場合、もっと拗らせている部分もあるんだけど……。ただ、この辺りも含めて、ある意味、共感できる部分があるように感じる。周囲が「良い」という価値観に巻き込まないでくれ、とか、そういうところね。ただ、新自身、ちょっとスタンダードから外れたところを愛してみたりとか、数字だけ、というわけじゃないっていう部分も見えるのだけど(問題があるとすれば、変に動かせるだけの力がある、っていう部分なのかな?)
中盤までの、ライトノベル……というか、ある意味で、投稿サイト関連のメタネタみたいな部分が強かったのが、後半は普通の拗らせた主人公を巡ってのアレコレになってしまった感はある。ただ、だからこそ綺麗にまとまった、ともいえるのかな? 自分がどこまで知っているのか? という問題はあるんだけど、でも、多少なりとも、まとめサイトとか、投稿サイトとか、そういうもののアレコレを知っている人の方が楽しめるんじゃないか、と感じた。

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