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錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」

著者:瘤久保慎司



「ぼくはアポロ。平たく言えば……きみたちを滅ぼしに来た」 四国・キノコ守の里で襲撃を受けるビスコたち。アポロと名乗る襲撃者は、機械人形を操り、あるゆるものを「都市ビル」へと変えていく。全国各地で「都市化」が同時多発的に起こる中、現代を救う切り札となるのは、人類とキノコのハイブリッドであるビスコで……
すげぇ! とにかく、すげぇ! 最初から最後まで、ただひたすらにパワフル!
四国で襲撃を受けたビスコたち。その一方で、同時多発的に全国で起こる「都市化」。その状況に、パウーや、ラスケニーなど、各地の知事たちも、それぞれの思惑の対立を超えて大同盟を組み、アポロに戦いを挑むことに。そんなパウーたちに、合流すため、ビスコは忌浜県を目指すことに……
前半は、そのビスコたちが忌浜へと向かう道中。普段とは様子の違うチロル。そんなチロルを連れて、兵庫、そして、京都。都市化の中で、人々の救助に向かったビスコたち。しかし、救助に向かった中で、都市化の恩恵を受けて生き生きとしていた人々……。そして、都市化の中で崩壊した京都から、一気に忌浜へ向かうため、起動リニアレールをぶっ飛ばして……。この清々しいまで勢いの道中がまず楽しい。
そして、パウーたちと合流しての、アポロとの決戦へ……
これまで登場したパウー、ジャビ、アクタガワ、ラスケニー……それぞれの死力を尽くした戦い。それぞれに見どころ満載。特にアクタガワ……お前、やっぱりすごいよ! 蟹なのに!(笑)
と、同時にこの物語の様々な設定もしっかりと回収された、というのもすごいところ。襲撃者であるアポロとは何者なのか? 世界が錆に飲み込まれた事件の、そもそもの原因とは? そして、そんなアポロが自身の弱点にもつながりかねない「マナー」にこだわる理由とは? ずっと「熱い」物語として、ハイスピードで展開していく中で、ちゃんと世界観も明らかにされて……まさしく、第1部完結編というに相応しい巻。本当、心地よい疲労感と共に読み終わる快感を味わうことが出来た。
正直なところで、これで完結か……という感じもしたのだけど、第2部も、というのが楽しみ。それにしても、数年後のビスコとパウー……これ、どーしたもんだろう?(笑)

No.5007

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