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罪の巨人と銀時計のアイア

著者:石川湊



天災とも称される伝説の巨神『シン』。心臓部にある『時の巨神将』を目指す勇者は、一瞬のスキから、その中に取り込まれてしまう。記憶を失った状態で、精霊の加護も失った状態で目覚めた勇者は、杭が胸を貫き、銀時計を持った少女・アイア。二人は、勇者の記憶と出口を見つけるため、巨人の心臓部へと向かう……
なかなかトリッキーな作風で楽しかった。勇者(レッドと名付けられる)は、圧倒的に強い才能を持ち、同時に、ただまっすぐに突き進み、師の言葉を胸に突き進む。そして、そんな彼と出会う少女・アイア。罪の印だ、という杭が撃ち込まれた存在。そして、当初は、巨人を守るため、レッドを陥れるために罠へ誘い込むが、その超人的な能力でそれを果たせず……という呉越同舟な谷に。ところが……
タイトルに「罪の巨人」とあるように、そこで出会う人々は、何らかの罪を背負った存在。文字通り、「七つの大罪」を背負った存在たち。だが、そんな中で、アイアの存在とは何なのか? そして、強力な力を持ったレッドすら叶わない、しかし、何かを思い出させるようなガルムという存在はいったい誰なのか? というところへと物語が進んでいく。
先にトリッキーと書いたのだけど、この作品の特徴は、レッドも、はたまたアイアもまた、記憶を失っている、というところ。ただし、アイアについては、巨人の中に長らくおり、その場所でのありかたにある意味で染まっている。自分が何をすべきなのかもわからない。しかし、レッドと旅をして、巨人の中での人々と出会い、だんだんと、自分は何をするのか、ということに目覚めていく。
料理でいうなら、材料とかは決して珍しいものではない。大雑把な形で言ってもそう。でも、ちょっとした料理の仕方を変えることで、斬新と感じさせる。そういう作品じゃないかな? という風に感じた。
あまり書くと、思い切りネタバレになりそうで曖昧な内容で申し訳ない。

No.5020

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