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大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ

著者:山本巧次



連続する蔵破りに翻弄される南町奉行所の伝三郎たち。おゆうは、事件解決のため、現代の宇田川に協力を求めるものの、折しも、彼の所属する会社に税務調査が入り、ラボが使えない状態に。そんな中、宇田川は、自ら江戸時代に乗り込むと言い出して……
シリーズ第5作。
いよいよ宇田川が江戸時代に! 伝三郎が、おゆうについて疑惑などを感じつつ、っていうところから、だったから、当然、宇田川にも……。そういうところでは、進展、なのかな? ただ、タイトルにあるドローン云々は、確かに捜査に関わっているのだけど、そこがメインではない感じ。
物語の中心にあるのは、立て続けに起こる蔵破り。下手人は、異常なまでの身体能力を持ち、待ち伏せする伝三郎たちを翻弄していく。そんな中で、浮かび上がるのは、被害者たちのつながり。互いに面識はない、と言いながらも同じ店に集まっている。そして、その経歴を探っていくと、それぞれが同じ時期に江戸にやってきていた……。彼らの過去には、何か隠したいことがあるのでは? さらに、そんな被害者たちの元に見え隠れする将軍側近の影……
相次ぐ蔵破りからのミッシングリンク。そこから見えてくる下手人候補。しかし、その候補は……。そんなミステリらしい話の運び方に、当時の歴史的な事件が関わてくる。その辺りは、江戸時代を舞台にした作品らしい作りと言える。しかも、おゆうを巡っての伝三郎、宇田川という三角関係があるだけでなく、伝三郎を巡って、おゆう、お多津という三角関係まで出来ているなど、一種のラブコメ的な部分で楽しめたのも良かった。重厚、という感じではないけどこれはこれで良し。少なくとも、今回、宇田川に対しておゆうがやっていること、勘違いをさせそうだよな……
……まぁ、盗賊の正体について、ある程度、消去法で想像が出来たし、そもそも、作中で出てくるほど身体能力が優れている場合、見た目でわかっちゃうんじゃないか? とか思ったのは秘密(笑)

No.5025

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