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異世界拷問姫7

著者:綾里けいし



終焉を終えたはずの世界に、何の前触れもなく異世界の転生者を名乗り、同時に、異世界拷問姫を名乗るアリス・キャロルが現れる。彼女は、「お父様」のルイスと共にエリザベートに苛烈な選択を突き付ける。「会わせてあげる、エリザベート。この私が会わせてあげるのは、大事な人に!」
6巻で物語が一段落ついたわけだけど、そこからの続編という形の新章突入。
物語としては、櫂人がいなくなった世界。エリザベートは、そのためか、テンションが低い状態にあり、そんな中で……ということになる。勿論、アリスが誘うように、櫂人、そして、ヒナにもう一度、という想いはある。あるのだが、同時に理解している。一度、死んだ者は蘇らない。もう二度と会うことはできないのだ、と。そして、思い浮かべるのは、三人の「楽しかった」時代……
今回のテーマは、「死んだとしても残るもの」と言ったところだろうか?
上に書いたエリザベートの中に残る櫂人とヒナの思い出、というのもそう。はたまた、愚帝と言われながらも、世界の危機を目の当たりにし、自分のなすべきことを知った王。さらに、櫂人によって作り上げられた同盟。それが、世界の形になっている。
だが……
理想の中にあった現実。理想から弾かれた者たちの怒り、恨み……
やっぱり、新章突入ということもあって、まして、視点がエリザベートになったこともあってまず印象がだいぶ異なる。しかし、やはり、残虐な形にならざるを得ない世界の皮肉さ。かなり感傷的な雰囲気が溢れつつ……となるわけだけど、こっからどう展開していくのか……

No.5077

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