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特殊性癖教室へようこそ3

著者:中西鼎



早朝、特殊性癖教室で胡桃沢宵美がイ体で発見された。密室状態となったそこで。伊藤と朝日は、その犯人を捜し始める。彼女は、一人で楽しんだ上で絶頂したのか? それとも、性癖を利用した密室トリックか? 事件の中で、清楚系委員長・恭野の特殊性癖が明らかになっていって……
シリーズ完結編。第2巻の辺りから、下ネタ特殊能力バトルみたいな部分が強くなっていったのだけど、それがとんでもなく突き抜けた! という感じがする。
粗筋だと、宵美が「イ体」になって発見された、ということから始まったように見えるけど、冒頭でちょっと、そういうことを示しつつ、物語は時系列が前後して、日常(?)から、という形になる。まぁ、日常と言っても、誘惑してくる女性生徒とか、それを盗撮しようとする男子だったり、特殊な薬でヘンテコなものに勃起するようになったり……とか、その時点でアレなのだけど。
そんな中でも、「まとも」に見える恭野。しかし、彼女もまた特殊性癖を持っているはず。それは、何なのか? 日常の中の、それぞれから「こうではないか?」と想像する伊藤だったが、何やらきな臭い噂もあるという。そして、その恭野のことを調べようとしていた宵美が……
「人間は皆、特殊性癖を持っているんですよ」
ついに判明する恭野の特殊性癖。特殊性癖とは言うけど、これは特殊性癖なんだろうか?
確かに、恭野の言うように、性癖っていうのは誰だって持っているもの。しかも、それが一つであるとは限らない。それは多分、間違いないのだろう。というか、逆に一つに特化した、っていうのはあまり無いような気もするし(これは、性癖じゃなくて、学問とかだって同じじゃないかという気がする)
……と真面目に書いてみたのだけど、終盤はとがりすぎていて、ある意味で驚愕。その正体を現した恭野。伊藤の人格を破壊して、という彼女との対決に。恭野を救いたい、という伊藤と、そんなのは不可能とばかりに、伊藤をイかせにかかる恭野。……やっていることは野球拳で、見た目もひどいのに、伊藤の台詞、想いだけを抜き出すとなんか熱血ものっぽいのが何とも……。
なんか、最終的なところで、まだまだ世界観とかが掘り下げられ切っていない、と感じる部分もあったりするのだけど、恭野という最大の謎となっていた人物との対決により、「担任として」認められた、ということで一区切りで良かったのかな?
しかし……
ひっでぇ物語だった!(誉め言葉)

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