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混物語

著者:西尾維新



西尾維新作品のキャラクターたちが、シリーズの垣根を越えて阿良々木暦と出会ったエピソードを綴る短編集。全15編を収録。
まぁ、一種のクロスオーバー作品というか何と言うか……。元は、劇場版『傷物語』の特典として綴られたもの。話としては、全て暦視点で綴られる。
自分自身、著者の作品はほぼすべての作品を読んでいるので、ある程度、「ああ、この作品のキャラだな」というのはわかるのだけど、詳細を覚えていない、とか、そういうのが結構、多かったりする。特に、「戯言シリーズ」(「人類最強」「零崎」シリーズも含む)が多かっただけに……。『ネコソギラジカル』の下巻を読んだのが05年、「零崎」シリーズを最後に読んだのが10年。流石に、大分忘れているわ!
そんな中での各エピソードの中で印象に残ったもの。
まずは、掟上今日子とのエピソードである『きょうこバランス』。公園のベンチで眠っている掟上今日子と出会った暦。しかし、目覚めた今日子は、記憶を失っていて……。
ベンチで眠っている女性を見て、「とりあえず」髪をかき上げようとする阿良々木さん、流石だぜ! そして、その瞬間に目覚めた今日子と、彼女は何をしていたのか? を探るわけだけど、微妙な形で阿良々木さんにたかろうとする、という今日子さんのキャラも、「らしく」て良い。結局、用意周到だった、というオチにはなるわけだけど、現在進行形で刊行されているシリーズということもあり、双方のキャラもしっかりわかり、キャラクターらしい味付けも。そういう点でも「らしい」エピソードだと思う。
何気に好きなのは、地濃鑿が出てくる『のみルール』。「伝説」シリーズにおいても、一番、面倒くさい彼女とのやり取りは、あるいみ、空とのソレに近い。ただ、その一方で、復活魔法である「ジャイアントインパクト」の使い方を熟知していて……と、意外な彼女の賢さとかも感じられる。そちらのキャラクターを掘り下げる、というような効果も持っていたのが印象的。
正直なところ、後半に収録されたエピソードだと、ヒロインたちに襲われて……とか、同じようなシチュエーションの話とかが続いて、っていうのがある。もう少し、時間を空けて読むべきだったのかも、と思ったりはする。連続して読むと……という感じなので。
……で……だ……
『新本格魔法少女りすか』の4巻は?

No.5106

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