FC2ブログ

魔法少女さんだいめっ☆3

著者:栗ノ原草介



相変わらずの日々を送るハルたち。プールで騒動が起きたり……というある意味、平和な日々。だが、シナモンの手によって、コロネが元の姿に戻ってしまう。防戦一方の満咲を助けるため、スプリング・ウィンドになったハルだったが、その力を奪われ、元の姿に戻れなくなってしまう。「ハルが連れ去られた」という説明に、満咲たちはハルを助けるべく動き出して……
シリーズ完結編。
いや、シリーズ完結って、寂しいのだけど、同時に「やりたいことをやり切った」感が感じられて、凄く好きな完結編になっていた、と感じる。
スプリング・ウィンドのまま、元に戻れなくなったハル。そのため、満咲はハルを助けようと、動き出す。しかし、全盛期の力を取り戻して、最強の悪魔となってしまったコロネは一筋縄ではいかない。そのための方策を練ることに……。一方、散華は、大好きだったコロネが、その力を取り戻した、ということは良かったものの、それは同時に、これまでの自分の居場所を失ってしまったことが悲しい。それはピロシキもまた……。そのため、コロネを元に戻すために、満咲に協力することに。
そんなやりとりを、スプリング・ウィンドとして見るハル。自分が……というのはバレたくない。けれども、自分が好きなものを取り戻すため、命を懸けて動いている彼女たちに良心の呵責も生まれてきて……
正直なところ、ルールによって、「魔法少女になれない」はずのハルの妹・つくしを魔法少女にするための手段とかは、そんなのアリ!? という感じではある。でも、そういうところも含めて、それぞれが、「自分の好きなもの」を守るために、というのが強く伝わってくるんだよな。だからこそ、最終的にハルもまた……
勿論、最終的にはハッピーエンド。まぁ、ハル自身の気持ちとしては、ちょっと複雑だと思うのだけど(笑)、でも、それでも、嫌いだった自分自身のことがちょっと好きになった。そして、そんな変化をもたらしてくれた満咲への想いも。
「好き」の魔法の物語。そんなキャッチフレーズ通りの、大満足な読後感だった。

No.5117

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト

COMMENT 0