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大進化どうぶつデスゲーム

著者:草野原々



突如差し込んだ強烈な光と、地震とは違った揺れ。星智慧女学院3年A組の生徒たち18人は、宇宙の運命を変える出来事へ巻き込まれる。混乱する教室。襲い来る怪物。そこに現れたAI生命のシグナ・リアは、元の世界に戻るためには、ネコが進化した宇宙との対決に勝たねばならないと言う……
SFとか、デスゲームとか、っていう設定はあるし、確かに、それは重要なところなのだけど……
明らかに百合小説だろ、これ!
人類が生物の頂点に立った世界と、ネコが生物の頂点に立った世界。その二つの世界がぶつかり合い、どちらが消えなければならない。人類が勝つためには、その頂点に立つ知恵を持つネコを滅ぼす必要がある。……ということで800万年前のサバンナへ降り立った18人。しかし、食料の確保やらから始める必要があって……という感じで話が進んでいく。
ネコとの対決、というのはあるんだけど、それは物語の終盤になってで、大半はその前段階について。
シグナによって、食事をしなくても良い身体にされているのだけど、食事を求めて狩りをしたりとか、そういう描写。その中で、それぞれの人間関係とかが描かれる。あるものは、バスケ部のエースとして、活躍していて、その見栄のために何かをしようとし、失敗して失望されるのを恐れる。また、あるものは、引っ込み思案な友人をもって、中二病キャラを演じる。逆に、その彼女は、憧れのその人と一緒に死にたい……。なんか、そういう少女同士の心のアレコレ、そして、淡い恋心みたいなものがメインじゃないかと感じる。なんか、そういう意味で、どちらかというと百合小説っていう感じがする。
ただ、1冊の小説として見たとき、18人のキャラクターが、あまり深く掘り下げられておらず、しかも、似たような思考のキャラクターなどもいて、イマイチ、誰が誰だったか、というのがわかりづらく感じた部分がある。また、ネコとの対決についての解決方法は、ちょっと強引だな、という風にも感じた。
そういう意味でも、百合小説として楽しんだ方が良いのかな? と。

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