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近しい君との見知らぬ記憶

著者:久遠侑



幸成には、経験したことのない記憶が存在していた。知らないはずの人物と友達であった記憶。行ったことのない場所に、行っていた記憶。だが、そのことを周囲の人には理解されていない。そんなある日、既視感を覚えて初めて降り立った場所で、夢の中で出会う少女・優羽子と出会う。そして、優羽子もまた、夢の中で幸成と出会っている、というのだが……
購入して、1年以上、ひたすらに積んでいた(苦笑)
最初に書いてしまうと、この作品、SF要素がある。あるのだけど、でも、ガッツリ、というわけではなくて、著者の作品らしく、透明感のあるやりとりを中心にして、ちょっとSF要素を、という味付け。
自分の夢の中で起こっていたこと。それは、一体何なのか? 偶然の出会いから、一緒にその謎について考え、夢の中で訪れた場所を巡ることにした二人。その中で、だんだんと惹かれていく二人。優羽子の父が、世界的な研究者ということもあり、その父親と話をする機会を得たり……と、関係も進み、恋人に。しかし、そんな矢先に、優羽子が謎の眠りに落ちてしまう。そして、「別次元の幸成」からのメールが届き……
もう、なんていうか……純愛なんだよな……
量子コンピュータとか、ナノマシンとか、そういう近未来的な出てくるのだけど、でも、日常描写を大切にする、というのは著者らしい。多少、強引なまとめな気もするのだけど、その中で、優羽子のことを、という形でまとめ上げるなど何を描きたいのか、というのがしっかりとしているのも良し。
地味かも知れない。でも、綺麗な描写が光る作品だな、というのを思う。

No.5127

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