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あなたもスマホに殺される

著者:志駕晃



中学教師の鈴木の元に届いた「自殺相談室」なるSNSからの招待。自殺志願者からの匿名の相談に、四択から一つの選択肢を選び、回答をするというシステムに、他者の人生を覗き見するような感覚を覚え、しかも、ポイントを貰える、というシステムに鈴木はハマっていくのだが……
うーん……何かノリ切れなかったな。
物語は冒頭に書いた通り。「自殺相談室」なるSNSに入り、匿名の相手の相談に乗ることになった鈴木。当初は、怪しげなアプリに胡散臭さも覚えていたが、しかし、真面目に、その相談に真面目に回答する日々。その結果、お金ももらえる、ということもあり、だんだんとハマっていく。しかし、その相談者が実際に死亡した、ということを知り……
相手の相談に乗る。しかし、その中には、完全に自業自得というような存在もおり、真面目に回答をする中で、いや、真面目に回答をしているからこそ、「自殺すべし」と言いたくなるような相手も。でも、それが本当に自殺をしたら? しかも、当初は自分だけだった利用者が、同僚、さらに、生徒の間にも。そんな中で、だんだんと行動がおかしくなっていく妻。そういえば、息子は、自分にあまり似ていない。そして、鈴木が受けた質問にも……
そういうところで、何となくうすら寒い予感などをさせる部分はある。しかも、自殺相談室をやっていた同僚が自殺とみられる死を遂げたりもしていくし……
ただ、その一方で、どうにも登場人物たちの行動に共感できない部分も多いし、作中で出てくる「洗脳」云々にしても、そもそも作中のやり方と、鈴木自身が置かれた状況に乖離が生じているので、それもどうか? と思えてしまう。まぁ、最後に、実は別の形での洗脳が、というサプライズはあるんだけど、でもねぇ……。B級テイストなのは、狙ってのものだろうから、特に気にしていないのだけど、鈴木や周辺のキャラクターの動きとかが全体的に「なんで、こういう行動に出るの?」という感じで、イマイチに感じられた。

No.5135

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