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千歳くんはラムネ瓶のなか

著者:裕夢



「5組の千歳朔はヤリチン糞野郎」 裏サイトで、そのように叩かれながらも、藤志高校でトップカーストに君臨するリア充・千歳朔。美少女、運動部のエースと言った女子たちとも交流する彼は、担任から不登校になっている山崎健太の世話を頼まれて……
第13回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
朔、良い奴だったな。なんか、それに尽きるかなぁ? と……
物語としては、冒頭に書いたような形で始まる。世話をするように言われた不登校の生徒・健太は、学校内ではあまり目立たない生徒。アニメなどが大好きで、SNSでオタク系サークルに所属していたが、その女性メンバーに惚れ、告白し玉砕。しかも、そのサークルの面々に馬鹿にされて引きこもった、とのこと。そんな健太の更正を手伝うことになって……
まぁ、自分が読んでいないのにいうのも何だけど、設定とかを聞いたときに思ったのは『野ブタ。をプロデュース』(白岩玄著)っぽいな、ということを思ったりする。先に書いたように、比較は出来ないのだけど、本作の場合、当初は担任に嵌められた、とはいえ、とにかく朔の「良い奴」っぷりっていうのが光っていたと思う。
自分は陰キャで、お前たちとは違うんだ、と朔を罵倒する健太。しかし、そもそも、裏サイトで誹謗中傷をされたりするように、周囲からの反感などにも晒されやすい。また、色々と努力もしているんだ! というような説得。そして、何よりも、お前はそういう努力をしてきたのか? という問い。そんなところから、健太改造計画が始まって……
千歳の言葉に衝撃を受け、そのエッセンスを吸収していく健太。そうして、見違えるようになっていく健太だったが……。そこまでのアレコレもそうだけど、とにかく、朔がどんなことを言われようとも、健太を、という姿が印象に残る。逆に言うと、何でそんなに「良い奴」なんだ? というものも思う部分もあるのだけど。この辺りは、(出るなら)続編で、なのかな?

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