著者:松山剛


天野河星乃を救うため、高校時代にタイムリープした平野大地。エウロパ事件などへの対応に追われる大地だったが、ひょんなことからクラスメイトの委員長・宇野宙美がアイドル好きで、自身も夢見ていることを知る。友人である伊万里、涼介らの姿から自身の夢を目指すことについて学んだ大地だったが、彼の知っている宙美は公務員になっていて……
ということで、今回の中心となるのは宙美について……
上の粗筋にも書いた通り、クラスメイトであり、委員長でもある宙美はアイドルを目指している。しかし、宙美の両親は、大学に進学し、公務員になることを彼女に求めている。そして、実際、大地の知っている将来の宙美はアイドルではなく、公務員……。つまり、アイドルに、という夢はかなわない、ということを知っている。失敗が確定した将来へ後押しをすべきなのか、それとも?
なんていうか、今回の話が一番、自分にはグサグサと来る話だったなぁ……。夢見ているものはある。けれども、じゃあ、親に反抗してまでその夢を目指せるのか? と言えば、そこまで覚悟が決まらない。どうしても「良い子」として振る舞ってしまう。でも、それは自分の夢を諦めることに他ならない。それどころか、自分の好きなものが「親の求める」将来にとって邪魔とされてしまう……。なんていうか、伊万里とかは、ある意味「強い」存在。確固たる夢があり、家族と対決してでも、という決意がある。でも、それってなかなか出来ることじゃないわけで、親近感という意味では、こちらの方が感じたかな? と。自分自身もなぁ……(遠い目) まぁ、こんなに簡単に説得できるなら、というのは思うところではあるのだけど。
その一方で、星乃を巡っても大分、状況が変化。明らかに、大地が知っている「将来」から外れている現状。さらに、六星による星乃包囲網が狭まっていって……。その中で……。まぁ、大地の、ある意味、自業自得ではあるんだけど、それでも、狂わせていた存在が……怖すぎる!
「夢を」という部分の息苦しさと、星乃を巡っての急展開。双方とも、どっちも印象に残る巻だった。
No.5161

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
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天野河星乃を救うため、高校時代にタイムリープした平野大地。エウロパ事件などへの対応に追われる大地だったが、ひょんなことからクラスメイトの委員長・宇野宙美がアイドル好きで、自身も夢見ていることを知る。友人である伊万里、涼介らの姿から自身の夢を目指すことについて学んだ大地だったが、彼の知っている宙美は公務員になっていて……
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上の粗筋にも書いた通り、クラスメイトであり、委員長でもある宙美はアイドルを目指している。しかし、宙美の両親は、大学に進学し、公務員になることを彼女に求めている。そして、実際、大地の知っている将来の宙美はアイドルではなく、公務員……。つまり、アイドルに、という夢はかなわない、ということを知っている。失敗が確定した将来へ後押しをすべきなのか、それとも?
なんていうか、今回の話が一番、自分にはグサグサと来る話だったなぁ……。夢見ているものはある。けれども、じゃあ、親に反抗してまでその夢を目指せるのか? と言えば、そこまで覚悟が決まらない。どうしても「良い子」として振る舞ってしまう。でも、それは自分の夢を諦めることに他ならない。それどころか、自分の好きなものが「親の求める」将来にとって邪魔とされてしまう……。なんていうか、伊万里とかは、ある意味「強い」存在。確固たる夢があり、家族と対決してでも、という決意がある。でも、それってなかなか出来ることじゃないわけで、親近感という意味では、こちらの方が感じたかな? と。自分自身もなぁ……(遠い目) まぁ、こんなに簡単に説得できるなら、というのは思うところではあるのだけど。
その一方で、星乃を巡っても大分、状況が変化。明らかに、大地が知っている「将来」から外れている現状。さらに、六星による星乃包囲網が狭まっていって……。その中で……。まぁ、大地の、ある意味、自業自得ではあるんだけど、それでも、狂わせていた存在が……怖すぎる!
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