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スーパーカブ5

著者:トネ・コーケン



高校卒業間近の1月。大学進学も決まり、山梨で過ごす期間もあとわずか。平穏に過ごしつつも、東京での新生活に向けてのバイトに励む小熊。そんな彼女に試練が襲い掛かる……
ということで、隣にいた車に巻き込まれた形での交通事故。手術、入院生活へ……
これまでの、スーパーカブに出会い、そして、魅力に取りつかれて行動的になっていく、というこれまでのエピソードが「動」という感じなら、今回は、入院生活という「静」と言った趣だろうか。
ただ……なんというか……事故後のやり取りとかを見ていると、小熊さん、既に無茶苦茶、腹が座っている感じがする。いや、これまでも「冷めている」というか、そういう部分は見えていたのだけど、今回は余計に。事故後、担任がやってきて「もう、バイクに乗るのはやめろ」という言葉に対し、素直に「はい、やめます」と言いながら、全く従うつもりがなかったり。事故を起こした相手の会社の事故担当者に対して、真正面から交渉を突き付けたり……
で、そんな中で、事故に巻き込まれてのアレコレ。自分とは価値観が違う、けれども、一癖も二癖もある同室の入院患者とのやりとり。事故によって損失したバイクがどうなったのか? 勿論、リハビリ、療養の日々……。その中で、平穏な日々を満喫しながら、しかし、自分がやはりバイクに乗りたい、という気持ちも再確認していくことに……。
先に書いたように「静」という印象の巻なだけに、あまり大きな動きとかはないだけに、終盤の椎の大学受験は大冒険といった印象。早朝に山梨を出て、都心の大学受験会場まで……。そんな椎を、影からサポートすべくひっそりとついていく小熊と礼子。そんなに大きなトラブルはないのだけど、バイクに乗るシーンが少なかったこの巻だけに余計に、それが大冒険と感じられるんだろうな。
……しかし……
紀尾井町の大学って……上〇大学? 小熊は首〇大学っぽいし……こいつら、偏差値高いな、おい……

No.5171

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