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ブラッド・ブレイン2 闇探偵の暗躍

著者:小島正樹



警察官5人を殺し、死刑確定囚として独房にいながらも、優雅な生活をつづけながら、「闇探偵」として数々の難事件を解決してきた月澤。そんな月澤を収監する脳科学医療刑務所で殺人事件が発生。捜査一課の百成と共に、捜査を開始するが、所長が殺害され、刑務所は閉鎖されてしまう。治安維持部隊の突入が迫るまでの時間内で、事件の解決を図るのだが……
シリーズ第2作。
なんていうか、2作目で一気に物語が大きく動いたな、という印象。
今回の事件は冒頭に書いた通り、刑務所内。囚人たちの自由な行動も、さらに持ち物の持ち込みも制限されるそこで、立て続けに起きた殺人の方法は毒殺。しかも、その遺体には文字が……。さらに、所長までもが撲殺され、刑務所は閉鎖状態に。さらに、この刑務所の設立に尽力した元警察官僚も……
閉鎖された刑務所。その中で、ある程度、自由に動き回れる受刑者たち。さらに、持ち込みが出来ない毒物をどのように? さらに、遺体に刻まれた文字の理由は? 前作は、刑務所の外で起きた殺人を、刑務所内にいる月澤が指示を与えて、百成が……という形で綴られた前作とは異なり、今回は、実際に目の前で起きていく殺人。それを百成と月澤がコンビを組んで……。
そもそもが連続殺人犯である月澤とのコンビは大丈夫なのか? という疑問はある。しかし、百成の足りないところを教えてくれ、また、時にピンチを救ってくれる月澤。そんな月澤に対して、より信頼感を深めていく百成。そうして、その犯人を突き止めるのだが……
受刑者同士でのやりとりは出来ない、という前提はあるが、しかし、という刑務所運営の現実的な部分とか、面白いと感じるところはある。その一方で、メイントリックとなる部分に関しては、それ、検査がガバガバすぎない? と思えるところもある。その辺り、前者が一つの伏線にはなっているわけだが、それでも、ちょっと……と思うところではある。
そして、その上で垣間見えた月澤の本性。重要な位置を占めていると思われた所長たちの退場とかも含めて、一気に物語が動いたな、というのも同時に感じざるを得ない。

No.5198

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