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君死にたもう流星群4

著者:松山剛



自らのタイムリープを星乃へと告げた大地。しかし、そのことが原因となり、却って関係をギクシャクとさせてしまう二人。そんな中、不審な動きを見せていた黒井冥子が大地に接触する……
ということで、今回は、黒井冥子がメインとなる話。勿論、タイムリープを巡ってのアレコレも進行。
何と言うか、まず思ったのは、話として、結構、毛色が変わってきたな、ということだったりする。
ネタバレになってしまうのだけど、黒井冥子は、大地と同じように、未来からタイムリープしてきた存在。なぜ、彼女がタイムリープをしてきたのか? それは、自分が奪われた「小説家」としての存在を取り戻すため。元々、コミュニケーションが苦手であった冥子。しかし、文章を綴ることに喜びを覚え、小説家としてデビューすることも出来た。しかし、何者かにより、自分自身の文章を奪われ、盗作者としてその立場を奪われてしまった。そんな簒奪者から、自分の存在意義を取り戻すために……
てなところで、わかるように、これまでタイムリープしてきたのは(基本的に)大地のみだったのが、同じような存在が登場。そして、大地と同じように失われた過去を取り戻すことを狙う。その中での知識として知っていることと、実際にやった、という違いとか、そういうのは大きいのだけど……それが、今度は星乃とのアレコレに繋がっていく。
「タイムリープしてきた人間は、自分の後悔を変え、生き生きとしている」
となれば、今現在(作中の2017年)、同じような思いを抱いている星乃が自分も……と思うのは、これまた当然で……。作中、大地が、自分がしてきたことを悔いるシーンがあるのだけど、この辺りも、「知識としては知っていても」という部分に繋がるんだよね。ただ、大地や冥子と違って、星乃の場合は……
タイムリープに関してのアレコレとか、そういうのも含めて、星乃について、かなり物語が進展してきた印象。夢、とか、そういう部分がテーマではあるのだけど、本編とも言うべき、星乃自身についてが段々、中心になってきている、というのを感じる。

No.5200

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