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真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活

著者:持崎湯葉



「真面目系クズ」――真面目そうに見えながら、実態は怠惰であさましく、取るに足らない存在。そんな存在である八卜悠楽は、クラスメイトから貰った手作りクッキーを飼育小屋のウサギに与えていたところを、性格の悪さに定評のある黒内人花に見つかってしまう。そして、彼女の「クズ活」に付き合うことになって……
なんか、すげー作品だな。
真面目系クズ、つまり、周囲の空気とかを読むし、授業なども一見、真面目に受けている。けれども、実際には怠惰だし、本音は別の場所にある。見つからないところでは、とことん、悪態だってつく。そういう裏表の激しい存在。そんな八卜が、その裏の顔を黒内に見つかり、「真のクズ」になるための活動に付き合わされて。
結構、この八卜の立ち位置って共感できるんだよな。黒内みたいに、周囲と対立してまで、本音で何かをしたいわけではない。でも、色々と不満とかあるし、面倒くさいとか、そういう想いも沢山抱いている。程度差はあるだろうけど、誰にだってある感情だし、聖人君子と呼んでいる白庭さんについて、傍から見ている分には良いけど、ガッツリ傍にいると鬱陶しい。そういう気持ちもよくわかるし。
そんな中でのクズ活。正直なところ、かなり「しょーもない」ことも多いのだけど、そのしょーもなさも含めて、クズっぽさを感じる。
実際、物語的にも、ある意味で、何なの、コレ? って部分がある話ではある。あるんだけど、その辺りの諸々を含めてこの話らしい、と感じてしまう。色々とヘンテコな話。でも、その中で、八卜の「真面目系クズ」っぷり。そこへの共感など、思うところは色々とあったな、という風に思う。
妙な疾走感のある作品、戸でも言えばいいのかな?

No.5201

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