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ブラッド・ブレイン3 闇探偵の旋律

著者:小島正樹



凶悪犯罪者の脳を調べるために設立された脳科学医療刑務所。だが、そこは殺人事件によってコントロールを失った。美貌の天才犯罪者・望美に率いられ、脱獄を試みる収監者たち。迎え撃つのは、闇探偵・月澤と刑事の百成。まもなく、治安維持のための作戦が決行される、という中、閉鎖空間でのデスゲームが始まる……
ということで、シリーズ完結編。
物語は、結構、前後半で印象が違うというか……。冒頭、月澤が影嶋を殺害したことを知り、百成が月澤へ不信感を抱き、距離を取るところから始まるのだけど、そこからは、月澤、そして、脳科学医療刑務所が作られた経緯が描かれる。そして、月澤の「警察官5人殺し」の真相も……
そして、百成が望美の人質となり、望美の配下となった収監者たちと月澤の戦いへ……
なんか、これまでの不可解な殺人事件が発生し、その状況を様々な仮説を作ってその犯罪のトリックやら犯人やらをあぶりだす、というものではなくて、収監者VS月澤の対決というものが主になった感じ。それぞれの対決っていうのは、肉体的な争いだけでなく、一種のゲーム的な要素があり、その中で、「こういうときはこうして……」みたいな駆け引きとかはあるのだけど、所謂謎解きとか、そういう部分ではない。しかも、やや詰め込みすぎな感じがする上に、だんだんと相手のボスである望美が天才という感じではなくなってきてしまうし……
まぁ、まとめ、ということもあって物語としては、月澤と百成の「相棒」っぷりに焦点を当てた、という感じなのかな? 色々とありながらも、百成を助けに走る月澤。そして、一旦は距離をおいても、な、百成。序盤で描かれた月澤の過去。それはそれ、これはこれ、って気がしないでもない気はするのだけど、最終的には、それまでのコンビでの操作などを通した両者の友情と言うか、そういうものを描いた作品だった、と言えるのだと思う。
正直なところ、月澤の過去篇で1巻。そして、後半で1巻くらいでも良いんじゃないか? とも思ったんだけどね。

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