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殺意の証 警視庁捜査一課・田島慎吾

著者:梶永正史



都内で発生した連続殺人事件。双方の現場には、同じキャラクターのグッズが残されていた。そのグッズについて、田島は、相棒の女性刑事・毛利恵美と共に捜査を開始するのだが、そんな矢先に女子大生が襲撃される、という事件が発生し、そこにも同じキャラクターグッズが……。その女子大生は、パパ活をしていた、ということが判明するが、しかし、襲撃者について覚えがない、と言い……
『パトリオットの引き金』に続く、シリーズ第2作。
前作の感想で、社会問題なども孕んだ作品だけど、キャラクターが立っていて、そちらでも楽しめた、ということを書いた。今回も、そのキャラクターは健在。……なのだけど、周囲の空気を読まない恵美、そして、嫌味な自衛官・松井と二人が揃っていた前作と違い、今作は田島と恵美のやりとりが主になるので、ちょっと恵美の暴走っぷりにイラっとする部分があったかな? というのは引っかかった。何でもないところで、いきなり大声を発したり、他の捜査官に食って掛かったり……みたいなものを繰り返されるとなぁ……
ただ、その中の謎自体はなかなか惹かれるものがあった。物語は、キャラクターグッズが置かれた連続殺人。その事件は、相手の行動を完全にマークして、というもの。つまり、ストーカーによるものでは? という疑念が浮かび上がる。だが、ストーカーが複数の女性を? さらに、第3の被害者は、襲撃者は知らない人物だという。となると……? そんな中、さらに第4の事件が起こり、事件の方向性が大きく変化していき……
物語が始まったときに浮かびあがっていた事件の筋。しかし、それが新たな事件の発生により印象が異なっていく。そして、じゃあ、こうだろう、となったときに、田島が感じる違和感。そこを突き詰めていくことで……。2段組、とはいえ、212頁あまりの分量の中で、事件の全体図についての認識がどんどんと変わっていって、そして、実は……という真相へ。
先に書いたように、ちょっと恵美のキャラクターが強烈すぎて、ってところはあったのだけど面白かった。
あと、郷間シリーズに出てくる秋山もちょっとだけ出てくる(笑)

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