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堕天使堂 よろず建物因縁帳

著者:内藤了



設計士の長坂が新たな事務所にしようと購入したのは、曰く付きの廃教会。かつて、山荘で起きた学生によるリンチ事件の生き残りが逃げ込んだ場所であり、その数か月後、牧師が妻子を殺害する、という事件の発生した場所。高沢春菜は直接、事案に参加しないことになったのだが、改装工事を始めた途端、いきなり事故が発生し……
シリーズ第6作。
なんだろう……この「ざまぁみろ!」的な感覚は(笑)
いつも、春菜たちに無理難題を吹っかけて、金をけちるパグ夫こと、長坂。その長坂が購入したのが曰く付きの廃教会。そこでは、上に書いた通りの過去がある。そして、いきなり発生した事故。しかし、それすら長坂は値引きの材料にしようとしてしまう。しかも、曰くについては知っていつつ、体よく仙龍を使おうという魂胆。これまででも、最低のやり口(笑)
そんな中での曰く、という意味では過去のシリーズでも最悪レベルの凶悪差じゃないかと思う。元々は、地元大学の考古学サークル。しかし、海外の発掘作業に参加したころから、そのサークル自体の性格が激変。一種のカルトとなり、やがて起こったリンチ事件。その中心となったのは、主体性のない一人の青年。しかし、彼は、発掘作業後、人間が変わってしまった。「悪いもの」が取り付き、しかも、彼が最も恐るべき存在から潰していく。逃げ出した青年は、その原因となる石像を教会へと持ち出し一件落着と思われたが……
「悪いもの」が取り付くには何か憑代が必要。その憑代は恐らく、廃教会のどこかに……。しかし、強力なそれは、廃教会の中を調べることすら拒む。そこで春菜らがとったのは……
この辺りの「悪いもの」の凶悪さ、っていうのは最強レベルなのに、それを解決するための方法は完全に春菜たちの長坂操作術になっているのがどうにも笑ってしまう。嫌だ、とか言いながらも、春菜は完全に長坂の行動パターンを読み切っているし、その上で長坂に白旗を挙げさせ、挙句、仙龍が色々と吹っかける。解決策を探して、とかは、いつも通りなのにどうしても、ねぇ……
「悪いもの」の凶悪さが光るからこそ、笑いへ……なんか、この巻に関してはホラーというよりも、ギャグだ。

No.5286

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