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medium 霊媒探偵 城塚翡翠

著者:相沢沙呼



推理作家の香月は、大学の後輩・結花から霊能者との面会に同行してほしい、ということを相談される。結花と共に伺ったマンションで彼を待っていたのは、神秘的な雰囲気と、瞬く間に香月の職業を言い当てた美少女・翡翠。霊媒能力を持つ、という彼女は、結合に注意してほしいと告げるが……直後、結花は何者かに殺害されてしまい……
こ、これは……
色々と評判の良さを聞いて読んだ次第だけど、いや~……見事にしてやられた!
あんまりネタバレをすると何だけど、物語は冒頭で、いきなり主人公の香月が、世間を騒がせている連続殺人鬼を捕まえてほしい、という依頼を受けるところから始まる。その時に香月が感じる翡翠との別れの予感が……。そんな中で時系列は戻って、二人の出会いから……
霊媒である、という翡翠。そんな翡翠の力をもって、死者の霊を導き出す。そこで得られるのは、犯人が誰なのか、というばっちりなものもあれば、些細な情報の時も。だが、どちらにしてもそれには証拠能力がない。そんな中で、香月は、それを犯人特定や、決定的証拠へとつなげていく……という連作短編の形で綴られていく。そして、その間に、連続殺人鬼の独白が挟まれて行って、最終話でいよいよ……
でも、形式としては、連作短編だけど、明らかにこれ、長編なんだよな。
事件を通して、少しずつ翡翠に魅かれていく香月。だからこそ……と思いきや……
それぞれのエピソードでの謎解きのもう一つの面。さらに、作中での様々な描写……。ちょっと前まで、著者の『マツリカ』シリーズを読んでいたので、その経験もあって何の違和感を持たずにいたら……(笑) まぁ、実際、その通りだよね(笑)
そういう結末を読んだ後、この表紙を見ると……なんか、凄くマッチしている、というのも良く分かる。

No.5300

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