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クジャクを愛した容疑者

著者:大倉崇裕



シリーズ第4作。全3編を収録した作品集。
何と言うか……今巻は新キャラが加入して、っていうことが一つのポイントになると思うのだけど、結構、扱いとしては地味な感じ。どちらかと言うと運転手と言った役割だし、どちらかと言うと巻き込まれ型というか……。だんだんとカラーに染まっていくのだろうか?
で、本編……
何か物語として、謎解き、というよりも、その題材になった生き物についての誤解とか、そういうところが大きいかな? と……
例えば、1編目の『ピラニアを愛した容疑者』。殺害された老人は、ピラニア飼育のマニアだった。そんな彼の家には、難しいと言われるピラニアの共泳が為されていた。そして、そのことを巡って言い争っていた男が容疑者として浮かび上がるが……
ピラニアというと、それこそ、須藤がイメージするように「狂暴な肉食魚」という印象がある。けれども、実際には……。確かに、肉食ではある。けれども、臆病で、そこまで危険な魚ではない。そして、そんなピラニアに対する誤解。そういうものを描きながら……。謎解きとしては、その前後に起きていたある事件について、なぜ、それで済んだの? というところがあったので……そこから、というのはわかったけれども。
2編目は表題作。目白にある学同院大学の学生が殺害された。容疑者として浮かび上がったのは、学内でクジャクを飼っているクジャク同好会の会長。被害者とは、その同好会の活動場所(クジャクを飼っている場所)を巡って言い争っていた……
っていうことなんだけど、著者、学同院大学ネタ好きだなぁ(笑) 著者の出身校がモデルってことで、描きやすいんだろうけど、読んでいてまず思ったのは……越智くんや、岸さんは出てこないの? ってところだったり(ぉぃ) 著者、結構、他作品のキャラが、ってことをやるんだけど……残念ながら、出てこなかったのが残念。まぁ、犯人については……正直なところ、動機とか、そういうのがひねくれ過ぎていて、ちょっと理解しづらかったかな? という思いが出てしまった感じ。
ある程度、マンネリ化した感じはするのだけど、それが安心感につながっている部分もあるし、第5作目も楽しみにしたい。

No.5306

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