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錆喰いビスコ5 大海獣北海道、食陸す

著者:瘤久保慎司



大地を飲み込まんとする巨大生物兵器・北海道。それに立ち向かうは、子供の身体にされてしまったキノコ守り・ビスコと、その相棒・ミロ。花に侵される北海道を救い、花菱の新たな王・シシを倒すため、北海道を駆け巡り……
まさかの、前巻からの続き。そして、この終わり方だと、次にも続くのかな? いや、一応、一段落ついているけど。
今回は、いきなりビスコが子供の身体にされてしまっていて、その元凶であり、北海道を狂わせている存在でもある新たな花菱の王・シシを追うために、北海道と交信できる巫女・チャイカと共に駆け巡り……と展開していく。
まず言えるのは、北海道を一つの生物にしてしまう! っていう発想がすごい。確かに、作中に出てくる地図とかを見ていると、魚のエイとか、ああいう感じの生物に形が似ているな、とか思えて来るもの。その中での大冒険っていうだけで、まず、心が躍る! しかも、血液は白い(牛乳?)とか、そういうところは、北海道らしさ?
その上で、今回はその北海道に食われ、体内からシシを追って……という数時間での物語。子供の姿にされてしまい、普段の力が十分に出し切れないビスコ。そんなビスコを「子供」と言ってしまうチャイカ。子供になっても、やっぱり相棒として共に戦おうというミロ。なんか、普段はビスコが暴走しがちなのをミロがなだめて……って感じなんだけど、今回は、ビスコをフォローしつつ、思い切り暴走して、むしろ、ビスコに呆れられてしまうミロが印象的だった。他にも、アムリィとか、チロルとかも出てくるんだけど、やっぱり振り回され役的な立ち位置(笑) ちゃんと、活躍の場は用意されているんだけどね。そして、時間軸が短いがゆえにスピード感が抜群。
前巻では、ビスコのことを「兄上」と慕っていた(ミロから嫉妬されるくらいに)シシがなぜ対立しているのか? その目的は? この辺りについてもだんだんと出てくるのだけど、それを追求することで、前巻から出ていた「花菱」という存在の、苦しい立ち位置。その辺の悲劇性もあり、決着は、前巻の結末部分と同じく、美しくも儚い、というような感じがした。
そういうアレコレを経てのラストシーン……
え~!?
最悪だけど、でも、楽しみだ、っていうのが素直なところ。

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