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狼と香辛料22 Spring Log5

著者:支倉凍砂



娘たちを追い、旅に出たロレンスとホロ。小金両替のために訪れたヴァラン司教領で再会したのは司祭となったエルサ。司教領の財産管理のために訪れたという。両替の見返りとして、呪われた山の調査を請け負うことになるロレンスだったが……(『狼とどんぐりのパン』)
など、3編の連作短編集形式ではあるんだけど、1編目と2編目の『狼と尻尾の輪舞』は繋がった形で話が進むので、実質2編と言っても良いのかな? と……
その1編目。かつて鉄鉱山として栄えた町。しかし、その発掘、さらに製鉄の燃料として木々を消費したことで生物がすめない山と化してしまった。司教領の財産を管理するためにも、その山を売りたい。そんなところで、ロレンスが調査に向かうと、木々が生い茂っている。そして、それを復活させたのは、栗鼠の化身であるターニャ。木々も生い茂った山ならば……。でも、そのままでは過去の過ちを繰り返すだけにもなりかねない。何よりも、復活させたターニャが……
種族は違えど、故郷を喪った、という過去を持つホロ。そんな過去から、そのまま、というのも気にかかる。司教領のためにも、山を、という点と、山の保護という間での綱引き。そして、そんな提案を精査するエルサ。そんな中での各キャラクターの性格とか、そういうのが出ていて良かった。というか、何気に、ターニャの健気さが可愛いんだよな。
そして、2編目は、そんな中で各商会、組合間で、代金の支払いが滞る、という事態が発生。それぞれ「あいつらが……」という中でロレンスは……。これは完全に連鎖倒産とか、そういうのを描いた話。このシリーズらしい感じ。
3編目『狼たちの結婚式』。これは、コルとミューリの話ということで、『羊皮紙』で描いてもよさそうな気がしないでもない。
訪れた町で、結婚式の司祭役と介添え人役を頼まれた二人。しかし、花嫁が言うには、家族は相手を疎ましく思っており、指揮のイベントの中で殺そうとしている、という……。まぁ、話としてはありがちなコメディタッチな話なんだけど、イラストの花嫁が強そうで、どうにも笑ってしまう。

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