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天才少女Aと告白するノベルゲーム

著者:三田千恵



大好きなフリーゲーム製作者「A」に会うため、ゲームを製作した桜山学園ゲームに入部した水谷湊。しかし、ゲーム制作の中心を担っていた部長の菖蒲は不登校状態。そこで、菖蒲の幼馴染で、変わり者として知られる由井と共に菖蒲の復帰を促すことにするのだが、そんなとき、湊の元に一本のノベルゲームが送られてくる……
どんどん引き込まれた!
物語のスタート地点は上に書いた通り。湊の元へと届いた一本のノベルゲーム。そして、そのゲームの名は『バッドエンドを探せ』。その内容は、かつて、ゲーム部が制作した『鬼が島』というソフトを巡って、菖蒲、由井らの過去を綴った告発モノ……。
最初に整理しておくと、かつてゲーム制作部が発表した『鬼が島』。同人ゲームであるが、その内容は高く評価され大きな人気を集めた。しかし、その一方で、そのゲームに影響された、と報道される自殺事件が起きていた。そして、その自殺したのは菖蒲のかつてのクラスメイト。さらに、ゲーム制作を巡って、菖蒲が由井の作ったシナリオを盗用した、なんていう疑惑まで出てきて……
そもそも、湊の目的であったのはAという人物と会うこと。名前からして、菖蒲ではないかと当たりをつけるのだが……。そんなところに、生まれ育った田舎町を離れる、というときに湊が経験したことなども含めてそれぞれの想いが丁寧に綴られて行き、終盤はひっくり返しの連続へ。序盤の、ゲーム制作部の隠された人間関係から引き込まれたのだけど、後半に入って、ちょっとしたヒントから湊が隠されていた部分を明らかにして、物語が次々とひっくり返っていく様は文字通りに圧巻。
読後感も良くて、読み終わって、素直に思う。面白かった。

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