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ノッキンオン・ロックドドア2

著者:青崎有吾



不可能な謎専門の倒理。不可解な謎専門の氷雨。そんな二人の探偵の元には奇妙な謎が舞い込んで……
タイトルの通りのシリーズ2作目。
前作を読んでから3年ぶり、ということもあって、読みながら「こういう設定もあったな~」なんていうのを思い出した。流石に、倒理と氷雨については覚えていたけど、腐れ縁の刑事・穿地。宿敵となる美影。その4人が、同じゼミに学んだ関係で……なんていう設定、読みながら思い出す形になってしまった。まぁ、終盤のエピソードでは、その辺も関わってくるんだけど、それは関係なしに読んでも良いのかな? とも思う。
例えば1編目。DIYを趣味とする男が、その作業小屋で殺害された。扉には鍵が掛かっており……と言うのを見ると密室殺人のようにも思われるが、その作業小屋にはDIY用の工具によって巨大な穴が開けられていて……
なぜ密室状態の小屋に、大きな穴をあけたのか? 壁に返り血がついた? そんなことを考察しながらの真相は……はっきり言ってバカミスっぽい(笑) でも、それが良い。
真面目な謎解きとして面白かったのは、3編目『穿地警部補、事件です』。フリーライターの男が自宅マンションから転落して死亡した。事件、事故、自殺? 色々と考えられる中、事件の目前に一人の老人が男が、女性とベランダにいた、という証言をして……。これも、密室殺人ということではあるのだけど、そのアレコレも論理的。さらに、男のやっている仕事と過去が交錯してのひっくり返しは素直に上手い。
そんな中で、「チープ・トリック」によって殺人をプロデュースする美影の存在などが出てくる中、美影が依頼人となり、5年前の事件について……となる。それは、ゼミ生たちの中で起きた事件で……
正直なところ……これ、ある意味で「最も気持ち悪い」関係と言えそう……。なんか、理解できなくもないような、いや、でも……。そんな感じの後味が残った。

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