FC2ブログ

JKハルは異世界で娼婦になった summer

著者:平鳥コウ



異世界へと転生したハルたちの生活は続いている。その世界の面々のエピソードを綴った短編集。
本編と言える前作は、異世界の中での差別とか、女性たちの生きづらさ、とか、そういうものがかなり強く描かれていたように思うのだけど、本作の場合、シンプルにそこに出てきた面々の話という印象。ちなみに、本作の場合、ハル以外の視点で綴られている。
ハルと共に異世界へと転生した千葉の前日譚やらを描いた『いつかヒーローみたいに君のことを救いたかった』。千葉が、現実世界で抱えた鬱屈とか、そういうものが描かれている話。まぁ、ある意味、現実世界の中でスクールカーストとでもいうべきものが低いオタクと呼ばれる存在。その鬱屈した想いと、ひそかに憧れるヒーロー願望。そういうものはわかる……気がする。ただ、全3作に渡って、この1冊の中で何度も同じシーンを繰り返す形で綴られるので、ちょっと冗長さも感じられるかな? と言う風に思う。
そんな千葉が……という『夜想の青猫亭殺人事件』。これは……、1編目でちょっと共感した千葉に絶望したよ!(笑) お前、何しとんねん!
キャラクターの中で、一番好きだったスモーブ視点の『ジェイソウルブラザーズキッチン』。ハルのことが好きで、そして、料理人としてのスキルは確かな人物であるスモーブ。そんなスモーブが、料理人としての日常を送る。そんな店には、ハルだけでなく、その同僚たちもやってくる。対人関係、特に、女性と話すのが苦手なスモーブは、キヨリのある意味、ストレート過ぎる物言いにドギマギする。他意はない、とわかっていても……。やっぱり、スモーブ、可愛いんだよな。同様のところで、『ラーメンは青春だ!』については、全く情報がないところで、でラーメンを作っていく、というある意味、無茶ぶりも良いところでの話に笑った。でも、その中で、それなりのものを作るスモーブ、やっぱり料理人としてのスキル凄いわ。
まぁ、各エピソード、それぞれ、キャラクターのちょっとしたエピソード集ということもあり、テーマ性とか、そういうのはそれほどあるわけではない。そういう意味では、ファンブックみたいな、そういう側面が強いのかな? とも思う。

No.5471

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



COMMENT 0