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還りの会で言ってやる

著者:八重野統摩



いじめをする奴は悪い奴だ。しかし、それを見過ごす奴だって最悪だ。そんなことは理解しつつも、おれは、幼馴染の柚舞がいじめを受けているのを知っていながら、そのことから目をそらし続けていた。そんな日常に終止符を打とうとしたそのとき、おれたちの前に現れたのは宇佐部という男。そいつは、柚舞をダメ人間と口にした後、そんな柚舞を社会復帰させるためのサークル『還りの会』設立を宣言し……
個人的に、2018年に読んだ本の中でベスト級作品だった『ペンギンは空を見上げる』。その作者のデビュー作ということで手に取った。もう8年前か……
物語の導入は冒頭に書いた通り。いじめを受けている幼馴染の柚舞を助けよう。そう思ったところで現れた宇佐部。その宇佐部と同じ大学に通うハル。そんな4人で、柚舞の問題を解決するためのチームを作る。そして、いじめの中心にいるのは、クラスの女王として君臨する三瀬野。そんな状況の中で、いじめを辞めさせるため、情報を集め、その証拠を握っていく。そして、その試みは……
いわゆるスクールカーストの変動。その中で、上に立つ者の器、とでもいうべきもの。その取り巻き。勝手な理屈で、取り巻きになり、そこから脱落すれば、それを容赦なく叩く。そんな学校の中での空気管みたいなものが強く感じられた。
まぁ、元々、電撃小説大賞の応募作ということで、キャラクター設定とかはかなり尖った感じで、そのやり取りもライトノベルのそれ。そして、終盤に起こる事件については、ちょっと犯人が(一応の伏線があったにせよ)こいつ誰? みたいに感じるところがあったのは確か。その辺りはちょっとマイナスかな? と。

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