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CUT 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子

著者:内藤了



廃屋で5体もの女性の遺体が発見された。それぞれ、身体の一部を切り取られ、激しい損壊が見受けられた。捜査を担当することとなった藤堂比奈子は、その被害者が若く、色白で、ストーカー被害を訴えていたことを突き止めるのだが……
シリーズ第2作。
第2作にして、かなりグロい!
冒頭に書いた粗筋。裏表紙にある粗筋だと、中盤くらいまでの流れを書いているのだけど、物語の中で大きな比率を占めるのは「被害者は誰なのか?」という点。身体の一部を切り取られ、激しく損壊された遺体。その一方でドレスを着させられ、まるでディスプレイされるかのように置かれている遺体。当然のことながら、遺体の身元を示すようなものはなく、身にまとっているドレスにはそれを作った会社などのタグもついていない。被害者は一体、誰なのか? そんなところから物語が始まる。
その中で、そのドレスなどから、何らかのこだわりがあるように見受けられること。切り取られている部位は何なのか? なんていうところで、色々と推理を広げていく。最大の謎は、最も古いと思われる遺体だけ、殺害方法など方法が異なっている。ようやく……というところで見つかったのが、被害者がストーカー被害を訴えていた、というところ。そんなところで……で、粗筋に続く。
容疑者はおろか、被害者が誰なのか? 共通点は何なのか? というのすらわからない中で一歩一歩、という流れがまず面白い。
その上で、の犯人。上に書いたように、そもそもの遺体の状況とかがかなりグロテスクなのだけど、そこで明らかになった犯人の狙い。これはまさに狂気そのもの。意外性っていうか、普通はそんな発想しない! 見方によっては苦笑いになりかねないのだけど、事件そのものの描写が相当な状況故に、逆にすんなりと入ってきた。
まぁ、その真犯人について、終盤、読者視点で見ると「この人だよな」と思えるのに、それを比奈子が全く警戒していないで……という部分はちょっと、と思ったけど、全体を通して楽しめた。

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