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暗号通貨クライシス BUG 広域警察極秘捜査班

著者:福田和代



組織体制を変えつつも、監視下に置かれての生活を続ける元死刑囚の沖田。そんな彼には、世界経済を一変させかねない暗号通貨についてのカギ隠されている!? 襲撃者は、沖田を執拗に狙ってきて……
タイトルからもわかるように『BUG 広域警察極秘捜査班』の続編。
前作は、沖田(陸)が起こした、とされる飛行機墜落事故の謎、というのが解決はされたものの、その背景にある暗号通貨がどうのこうの、とか、陸の父がやろうとしていたこと、なんていうようなところは投げっぱなし。その結果、なんか、中途半端な形で終わったな、という感想を抱いたのだけど、今回はそちらがメインとなって進んでいく。
物語は、いきなり沖田が何者かに拉致される、というところからスタート。
監禁され、謎の男女によって自分に隠されている、というカギを探すという敵の目的を聞かされる。しかし、当然のことながら、沖田には、それが何なのかわからない。殺人をも厭わない敵の手からどう身を守るのか? しかし、敵も一枚岩ではなく、裏切り者を始末することも全く躊躇のない相手と対峙することに。その中で、父が自らの体にそのカギを埋め込んだ、ということはわかってくるのだが……
そんなところから物語が始まり、その暗号通貨をめぐっての攻防は、国際政治の世界にまで広がっていく。その中で感じる沖田の孤独感。せめて、自分と立場の似た滝だけは……と思うのだが、敵の襲撃により、BUGの同僚も次々と死んでいくことになっていく。敵の黒幕は誰なのか? そういうスリリングさは、前作同様に面白かった。そして、あまりに残酷な結末というのも……
ただ、前作もそうなのだけど、BUGの面々が監視下に置かれて、常にGPSをつけられており、ネット回線も……という設定の割には、無茶苦茶にザルだったりとか、そういうのも気になるところ。黒幕が実は! 確かに、衝撃はあるのだけど、そんなに簡単にできるのなら、監視下っていう設定は何だろう? とか、そう思ってしまうだけに。あと、暗号通貨をめぐっての各国の思惑とか、そういうのはあるけど、そこまで大きく沖田たちが関わっているわけでもないんだよな。前作よりは関わっているけど……。そういう点はちょっと強引にも感じる。
まぁ、前作同様のスリリングさ、というのは十分に楽しめたのだけど。

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