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掲載禁止

著者:長江俊和



全5編を収録した短編集。
一応、同じシリーズとして紹介されている前作『出版禁止』は長編であったが、本作は短編集。そして、本作全体を読んでいると、ブラックジョークのような話が多い感じがする。
1編目『現在SHOW』は、TV局報道部に所属する私は、「人が死ぬ現場を見ることができる」というツアーの噂を目にする。そして、そのツアーに参加すると、実際に、ツアーの目の前で殺人事件が勃発。これはヤラセ? そもそも、なぜ、ツアー主催者は人が死ぬ場面に立ち会うことができるのか? 自作自演か? しかし、翌日、その事件が実際の殺人事件として警察に認知され、しかも、犯人も特定される。そんな中で、主催者はインタビューに応じるのだが……
話の流れとかは、前作『出版禁止』に近いのだけど、短編だけにオチのインパクトを重視したような形。一応、なぜに? という謎は明かされるのだけど、結構、荒唐無稽な背景とかがあり、どうしてもブラックジョークみたいな感じがする。
2編目『マンションサイコ』。恋人に振られた祥子は、諦めきれずに相手の家を監視する。そこで、見知らぬ女を連れこむさまを目撃する。やがて、家の中に潜むようになって……。作品は、そんな祥子と、何か様子がおかしいという初音視点で綴られるのだけど……。最後に仕掛けはあるのだけど、ミステリーというよりも、ホラーな内容だった。
一つ一つの話は、確かにひっくり返しアリとか、衝撃度は高い。高いのだけど、結構、荒唐無稽な背景とかがあるような話が多くて、読んでいるうちに、またこのパターンか、っていう感じになった部分も無きにしも非ず。もうちょっとバラエティが欲しかったな、という感じがどうしても残った。

No.5490

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